続・貧乏だから野菜が食えないとかいうのは毎晩冷しゃぶサラダ食わないやつの戯言にすぎない・夏

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承前。

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よく雨の降る夏である。梅雨があけていないのだから当たり前だが、それにしても雨の日が多い。べつに横浜ばかりがそうというわけでもなく、東京の西の方が半月続けて雨というわけでもないが、全国的に雨の日が多いようだ。九州では豪雨災害がおきた。これをもって気候変動だの異常気象だのいうつもりもない。世界が終わるわけではない。だが、何年かに一度のこの天気によって、葉物野菜が育たないというのは困るのである。この先ずっとこれが続くわけではない。だからといって、おれがスーパーに行って野菜を物色する、その日、そのとき困るのである。「長い目で見たら安いときもあるのだから」といって、スーパーが値引きしてくれるわけではない。

豊作のときは野菜のできもよく、価格も安い。不作のときは野菜のできが悪いのに、価格も高い。この情況を言い表せられる経済用語や農業用語があるかしらんが、ともかくそういうことになる。

このあいだおれがスーパーに行くと、なんとレタスがなかった。売り切れたのかどうかわからないが、売り場が「レタスなんてありませんよ」という顔をしていた。今日、おれがスーパーに行くと、いつもと違うビニール袋に入った元気なさげなレタスが、この時期とは思えない価格で売られていた。それならばと、いつも安いサラダ菜(その正体はレタスと同じアキノノゲシ属の植物であった。というか品種レベルの違いか?)を見たら、これも世界の終わりかと思うくらい高価だった。いや、「本当に買えないんか?」と土日の負け馬券の額を突きつけられたら、「いや、買おうと思えば買えるのですが……」ということになるわけだが。

して、頼みの水菜はなんとか頑張っている。トマトも少し高くなってるが許容範囲。そして、こういう日は、だいたいモヤシが売り切れているんだよな、と思うと、やはりモヤシが売り切れていた(ちょっといいモヤシは売れ残っている)。おれは今、生で食べられる野菜しか頭に無いので、根菜類などがどうなっているかは知らない。輸入豚肉は100g78円の底値級まで安くはないが、こちらは平常だ。

おれは困惑してしまう。おれは冷しゃぶを食わねばならんのだ。一つに安価であること。一つに調理が楽なこと。そして、おれが病気と戦うために。

 

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さて、このまま梅雨がだらだら続いて、野菜の値段が上がり続けたらどうなってしまうのか。いや、どうするのか。おれにはまるで方策がない。というか、おれは今まで夏になにを食って生きてきたのかわからない。このわからない、というのは大げさな表現ではなく、本当に記憶からスコーンと抜け落ちている。おれは大切なこともどうでもいいことも記憶からスコーンと抜け落ちる。晩飯は明らかに後者に属する。とはいえ、食わぬわけにはいかぬ。さあ、困った。

冷蔵庫には別のスーパーの特売でたまたま出会ったレタス半分くらい。いつだったか安かったキャベツが3/4くらい。これに、水菜とトマト、ミョウガこれで何日もつのか? もたせられるのか? というか、おれは多分ひとが想像するよりも大量の野菜を一回に食っている。量を減らすか。減らすと腹が減るだろう。腹が減っている状態よりも腹が減っていない状態のほうが好ましい。飢えたソクラテスなどシノペのディオゲネスにでも食わせておけ。

というわけで、おれが一週間後になにを食っているかは……おまえの知った話か。でも、知りたかったらツイッターをレッツ・フォロー。なんのやくにも立たないぞ。

 

さて、一応は「続」と銘打ったので、前回から今回に至るまでに起きた変化を以下に記す。

 

味付けはごまだれじゃなくてもいい

文字通り、これである。特売の「たれ」コーナーでごまだれを手に取ろうとして、ふと横のポン酢玉ねぎだれを見たら、用途に「冷しゃぶ」とあるではないか。ああ、そうか、しゃぶしゃぶも二通りあるし、冷しゃぶも二通りあっていいじゃないか。蒙を啓くとはこういうことだ。そしておれはさらに一歩進んだ。「サラダ」なのだから、ドレッシングならなんでもいいんじゃねえの? たぶん正解である。おれはしゃぶのことで頭がいっぱいだった(誤解を招く表現)。玉ねぎがたくさんすりおろされてる系のドレッシングがよい。シーザーサラダ用のドレッシングも、まあ食べられなくはなかった。可能性はひらかれている。

 

玉子は半熟がいい

おれが前回、茹で時間11分とか書いたのは、完全に固茹で志向にあったからである。なぜか。半熟どころか生に近いような状態だと面倒くさいよな、というところにある。そして、固茹でにした方が保存もききそうな雰囲気がある。しかし、半熟の方がおいしいであろうことは想像できた。誘惑に負けて、6~7分にしてみた。そのくらいがいい。ちなみに、玉子を鍋に入れるときは、絶対におたまを使って一個ずつ静かに入れること。どうせ出すときに使うのだ。入れるとき、雑に手で落としては絶対にいけない。

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……なんだ、これだけか? なにかが毎日変わっているようでいて、ほとんど変わらないのが日常というものか。それとも、新型コロナウイルスの流行で時間の感覚が狂ったままなのか。おれにはわからない。しかし、野菜の値段が悪い方に変わってしまっているのは事実だ。ひょっとすると、割高に思えるカット野菜を買ったほうが安いといった現象が起きるかもしれない。油断するな。藪の中に身を潜ませろ。いざとなればどんぐりを拾え。スダジイのどんぐりはそのままでもいけるという話だ。どんぐりで飢えをしのげ、やがて雲が去り青空がもどる。農作物に太陽の光が射し、豊作祭りがはじまる。人々は老いも若きも男も女もみなが輪を作って歌い、踊る。これが常世の光景と見たおれは森の中で冷たくなって発見された。

 

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