このごろネットにゴリラが多くない?

このごろというか、ここ一、二年か、二、三年かわからないが、ネット上である種の人を「ゴリラ」と呼ばれるのを多く目にするようになった気がする。

無論、「ゴリラ」というのは、それこそいつからかわからないが、一般的なあだ名ではある。漫画『キテレツ大百科』にはブタゴリラ(しかしこのネーミングを考えた藤子大先生はすごいな。単なる「ゴリラ」ではきつすぎるのを「ブタ」で中和している)なんか出てくる。これを読んでいる皆さんのなかにも、クラスメートかなにかで「ゴリ」と呼ばれるやつがいたんじゃないかと思う。

で、どうもなんか「ゴリラ」が増えて目につくようになったな、と思ったわけだ。たとえば、カープファンが鈴木誠也をして「うちのゴリラ」というような。あるいは、ある種の不動産関係の人を「ツーブロックゴリラ」と呼んだり。不動産と縁のない人生を送っているので見たことはなけれど。

さて、これはどういう……、と、思ったら、なんかこのあたりが起点かなという。

ゴリラ - 新・なんJ用語集 Wiki*

1.体格がよく、厳つい風貌をした選手のこと。

2.「力任せで野球をしている」と揶揄される選手のこと。

3.2.から転じて、剛速球ばかり投げる投手のこと。

なんJがどれだけ日本のインターネットに影響を与えるのか正確なところはしらないが、ネットというものじわじわと広まるその起点が小さいことはいくらだってある。だから、このへんかな、とか。

投資用マンションを押し売りするツーブロックゴリラ、あまりのクセの強さに会社が特定されるも既に廃業 : 市況かぶ全力2階建

あるいは3年前のこの記事でツーブロックゴリラが普通に使われてるし、むしろ、この特定のツーブロックゴリラ氏が起点かもしれない。

まあともかく、真剣に調べようと思えば何かしら調べられること(ネット上での「ゴリラ」の使用回数が実際に増えているのか調べたりとか)だろうけど、そんなんする気ないです。

というか、「ゴリラ」、「ゴリ」が蔑称側に振れてしまうこともあるしね。黒人に使ったら人種差別になるかもしれない。「ゴリ」と呼ばれて傷つく子供もいるだろう(『SLAM DUNK』の赤木とか)。そのあたりはくれぐれもご注意を、だ。

でもなんだろうね、ゴリラ、ゴリラをいいイメージで捉えれば、そのマッチョさ、パワー、力、そういうところだろう。悪いイメージでいくと、人間より知能が劣ったサルという感じだろうか。微妙なラインにおるね、ゴリラ。でも、スポーツチームの名称に……ゴリラズはスポーツじゃねえや。ホンダのゴリラに乗りたい人生だったな。

まあそんなところで、よろゴリ。

 

シュライヒ ワイルドライフ ゴリラ(オス) フィギュア 14770