2012-12-01から1ヶ月間の記事一覧

現代詩文庫『多田智満子詩集』を読む

児童詩のようなものは書かされたことがあるかもしれない。国語の教科書に詩が載っていたこともあるだろう。かといって、これといって詩の書き方も習った覚えはないし、読み方も同様である。それでもおれには大好きな詩人が何人かいる。ただ、大好きな詩人た…

メジロトカキ

アパートの近くの古い平屋建て。おそらく住んでいるのは老夫婦。庭に一本柿の樹がある。高枝切り挾みの届く範囲は収穫しているようだが、高いところはそのままにしている。格好の誘鳥木となる。カッコーが来て巣を作るかはしらないが。 して、このところずい…

SかMか? それが問題か?

※性的な内容が含まれる可能性がある記事ですので、未成年者は保護者の方と一緒にお読みください。なお、性的な写真はありません。 SかMか? というのはわりとカジュアルな話題のように思える。ソースは声優のラジオでわりと話題になることから。 おれはSかM…

精神科だか心療内科だかに通うのも一年になるわけだが

診察券に記されし初診日の日付見て気づく一周忌。精神科だか心療内科だかに通いはじめてちょうど一年になる。 初めて受診した日のことを思い出す。あれは朝、ベッドの中で体が動かなくなったのだった。脳の命令に体が動いてくれない。まるでなにかが断線して…

夕日、没落者の栄えある輝き。〜古田大次郎『死の懺悔』を読む〜

死の懴悔―或る死刑囚の遺書作者: 古田大次郎出版社/メーカー: 春秋社発売日: 1998/10メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログを見る※おれが読んだのは「完全版」を銘打った黒色戦線社発行の1988年発行の増補版。 宇野浩二曰く そういふ思想を持…

野毛〜戸部〜横浜

おれの行動範囲というのはおそろしく狭く固定化される傾向にあって、野毛の図書館通いがはじまったところで、桜木町駅との往復がほとんどだ。せいぜいKIKUYAの並びの左翼っぽい書店に入ってみて、品揃えよくないなと思うくらいだ(あの本屋はずっとあったろ…

『二・二六事件獄中手記・遺書』を読む その2

二・二六事件―獄中手記・遺書作者:出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 1989/02メディア: 単行本 『二・二六事件獄中手記・遺書』を読む その1 - 関内関外日記 ……吾等十六青年将校ノ赤キ血ノ上ニ日本ハ建設セラルカ、読ミテ此処ニ至ル、誰カ悲憤ノ血涙ニ袖…

『二・二六事件獄中手記・遺書』を読む その1

二・二六事件―獄中手記・遺書作者:出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 1989/02メディア: 単行本 ……十二日朝、十五士の獄舎より国家を斉唱するを聞き、次いで、万歳を連呼するを耳にす、午前七時より二、三時間軽機関銃、小銃の空包音に交りて、拳銃の実包…