なにか
「ではみなさんは、そういうふうに川だといわれたり、乳の流れたあとだといわれたりしていた、このぼんやりと白いものがほんとうは何かご承知ですか」 先生はそういった。そう問うた先生も、その白いものがなにかわからない。ぼくらの町はつねに謎の白い煙に…
またまたBooks&Appsさんに寄稿させていただきました。 とりあえず、読んでください。 とりあえず。 blog.tinect.jp 読みましたか? 読みましたね? どうですか、実にしょうもない話だ。いい歳した大人が、道を歩いていて外車の数を予想して、数えている。ど…
こんなニュースがあった。 gigazine.net まったくどうでもいい、しょうもない、くだらんいたずらだ。「あー、ばかばかしいわー」と思う。あるいは、その感情すら抱けないかもしれない。 でも、たまにこういういたずらでちょっと笑っちゃったりすることもある…
blog.tinect.jp またまたBooks&Appsさんに寄稿させていただきました。内容はといいますと、よく言ってることです。でも、書くたびに確信が強くなっていくことです。その確信は、タイトルに表していただきました。 人間が生まれたら、最低限、死ぬまで衣食住…
本のカバーは青色の革で、金色の縄模様で飾られていた。縄模様は小口まで伸びて本を包むようだった。ページを開くと大きな色付き水晶が二つ左ページの上半分を占めていた。右ページの下側にはごく小さな香水瓶が五つほど並んでいた。紙面のところどころに細…
blog.tinect.jp またまた寄稿させていただきました。ひきこもっていたころの話を書きました。キーワードは「カレンダーの消えた人生」です。そちらのエントリーにも書いているのですが、自分がひきこもっていたころ、テレビのニュースかドキュメンタリーで、…
理由はわからないがひどく寒い。八月はもっと暑かったはずだ。おれは布団から出たくない。いつだって出たくない。ベッドから下りて、歯を磨いて、シャワーを浴びて、服を着て外に出てなにかいいことがあっただろうか。 もっとも、いまのこの世界は、外に出な…
メイク・サム・ノイズ。 ノイズでありたまえ。 この世は公的なノイズで溢れかえってしまっている。 あの情報、この情報、あの悲報、この悲報。 そんなものはどうでもいい。 おまえはおまえのノイズを社会に放て。 ありったけの力でノイズをぶちまけろ。 その…
blog.tinect.jp またまた寄稿させていただきました。どうかお読みください。どうか、ってほどでもないか。それでも、書きたいこと書きました。こんなことばかり書いているような気がします。 正直、だれもが表現が得意なわけではないだろうし、ひょっとした…
blog.tinect.jp また、Books&Appsさんに寄稿いたしました。本題はというと、本文を読んでください。 で、おれはここで、久々に今朝の「覚えていた夢」を書こうと思う。ここのところ、「夢を見ていたが、目覚ましのアラームで忘れてしまう」ということが続い…
blog.tinect.jp どうも、またBooks & Appsさんに寄稿いたしました。よろしければお読みになって、ブックマークでもしていただければましたら。 で、ちょっと話題から離れてしまうので書けなかったことを少々。 「居場所のない人間はどうしたらいいのか」。こ…
「隣はポルノ・ショップだが、この場所で合っているのだろうか?」 おれは園芸センターの駐車場でつぶやいた。 おれはアメリカン・ドリームの行きつくところがここにあると知らされやってきた。 「隣はポルノ・ショップで、向かいは葬儀屋だ。間違いないのか…
先日、東海林さだおと赤瀬川原平の対談集を読んだ。そこでこんなやりとりがなされていた。その感想文でも引用した箇所だが、また引用する。 赤瀬川 でも、そうはいかなかったんだよね。この世の中は。確かにつくったときの計算が間違ったのかもしれない。 東…
blog.tinect.jp また、Books&Appsさんに寄稿いたしました。……書いたおれがいうのもなんだけれど、よくBooks&Appsさんはこんなよくわからない記事を載せてくれるよな。懐が深い。なんというか、正直、サイトの方向性と合っていないように思えてならない。それ…
blog.tinect.jp またまたまたBooks&Appsさんに寄稿させていただきました。内容に関しては、記事にあるとおりで、これ以上の説明というものは……ないかな。日頃から自分が考えてること、そして、できれば実践していきたいこと。 で、上の記事にも出ているよう…
てがきはてなブログ 新サービス「てがきはてなブログ」をはてラボでリリースしました - Hatelabo Developer Blog
blog.tinect.jp Books&Appsさんに寄稿しました。ところで、「寄稿」って言葉、なんかわからないけれど「寄稿した」って書いていいのかどうか、ちょっと迷ってしまうところがある。「稿」が「寄せられる」のは先方であって、みたいな感じ。たぶんおれの感覚が…
個性(こせい)の意味 - goo国語辞書 個人または個体・個物に備わった、そのもの特有の性質。個人性。パーソナリティー。 就職などにおいて個性というものが求められているとか、その個性というものが均質的なものに成り果てているとか、そういう話は数十年…
こんなTwitterのまとめを読んだ。 togetter.com 前職も現職も日系大手なので周りは小学校から私立で大学は早慶以上とか地方の地主や開業医の家柄でコネ入社とかばっかりだった。私はど田舎の超複雑底辺家庭出身で、そこから這い上がってきたんだからハングリ…
サッカーとかで司令塔っていうけど、現代の戦争に司令塔なんてものはなくて、むしろなんか地下の司令室みたいなのがイメージにあうよな。かといって、スポーツ選手ひとりを指して「司令室」ってのはなんか違うよな。しかし、リケルメが絶滅を意味する「恐竜…
たぶん、高橋源一郎の本で紹介されていたのだと思う。 goldhead.hatenablog.com 「国民のコトバ」のなかで、いろいろな国民が書いた「憲法前文」の文章が紹介されていた。そういったものを集めた本が紹介されていた。それはなかなかに面白い試みのように思え…
ぼくが「ナー」と言ったら、きみは「ダム」と言う。 ぼくが「ナーダ」と言ったら、きみは「ム」と言う。 ほとんどの人類はナーダムのモンゴル相撲で一勝もできずに死んでいく。 ナーダムに参加することなく死んでいく。 ナーダムで相撲もとらなければ、競馬…
gachagacha on Twitter: "この前、優等生タイプの若い修士の人と戦前の話をしている時、「沢山の学者や学生が特高に逮捕された」という話をしたら「それって悪いことをしたからですよね」と言われて本当に驚いた!" [歴史] [教育] 熱海事件のことをいくらか…
いったいおれたちはいつまでマスクしつづけなきゃいけねえんだ。いま、神奈川県にどれだけの新規感染判明者がいるっていうんだ。もう、市中感染の危険性なんてほとんどねえんじゃねえのか。マスクの暑さがそう言い立てる。おれに答えはない。答えが風に吹か…
脳内自粛警察になりかけているので吐き出す [生活] [心理] おれはあるとき「どのみち自分は刑務所に行こうが失うものもとくにない人間だ」と気づいてから、あまり街なかで他人にいらつくことがなくなった。 2020/06/04 11:55 おれはわりと街なかでマナーのな…
この地方も半月つづけて雨になった。湿気がまとわりつくようになった。露で濡れた芝生には寝っ転がることもできない。おれは一人、静かな部屋で椅子に座っていた。ただ、椅子に座っていた。人の気配もなかった。塩のスープと黒パンをとると、おれはまたベッ…
田舎道を古いトラバントでバタバタ走っていたら、急に倦怠感ってやつがおそってきて、おれは車を停めたんだ。車内がとても息苦しかったから、おれは外に出たんだ。ちょっとした草原みたいになってて、牧場かもしれないなって思った。おれはスローモーション…
生きる限りは死ぬ。いろいろの生物のいろいろの生態というものはあろうが、こと人間については今のところそう言い切れる。生きるということには死というものが必ずついてくる。生と死は相反するものとは言えないようだ。生は死を内包している。 不幸にもこの…
その晩の夕食のメニューは、いつもどおりのすいとんともやしの和え物だった。すいとんといっても、味のない、ぬるい塩スープに白いかたまりが浮かんでいるだけだ。 食事の号令を待っていると、そこへ監視官が入ってきた。汚れてベージュ色になったマスクの紐…
ここから書くことは試論……なんてたいそうなものじゃない。おれがふと思いつき、思いついたままとくに肯定する話も、かといって否定する話も出てこなかったことだ。その思いつきはいまだにもやもやと自分の胸の内にあって、どうにも気になってならないので、…