FUCKしながらつかまえて

 「FUCKって何?」という質問をネット上で見かけた。FuckないしFuck you!の日本語訳で思い浮かぶのがサリンジャーの"The Catcher in the Rye"の日本語訳、すなわち野崎孝訳『ライ麦畑でつかまえて』と村上春樹訳『キャッチャー・イン・ザ・ライ』。作中に出てくるFuck you!の落書きが、前者では「オマンコシヨウ」と訳されている。で、長い時を経て訳された後者で選ばれた訳語は「ファック・ユー」。いろんな部分ひっくるめて、Fuck you!はなんとなく日本でも通用する言葉になってるんだろう。ただ、アメリカ映画などでことある事にFuckin'と出てくると、これがどのくらい禁忌の言葉なのかいまいち理解はしにくいのだけど。
 あと、付け加えておくと、ところどころ今の感覚からすると不自然な言葉もあるけれど、野崎訳もかなりステキ。