エロDVD屋にて/玉置勉強のエロ漫画

 馬券を買った帰りに、エロDVDを買おうかとエロDVD屋に寄った。ところが、行ってみるとなぜか買いたい気も失せ、誰が買うんだろうというような珍奇作品など手にとって見ていると、両手に沢山のビデオ・テープ入の袋を持った人が入ってきた。業者かと思ったら個人客で、売りたいということらしい。ところが、店の人は「こういうビデオはもうはけないから、一本十円とか二十円。どこそこに本店があるから、そっちなら」というような話。なるほど、やはりビデオの時代は終わっているのだな。
 で、ゾッキ本の中に玉置勉強の単行本があったので購入。二百八十円。この作者のエロ漫画、全てがそういう主題では無いけれど、セックスやエロに疎外された人間が、それを覗き見るという視点のものが多いように思う。自分は三度の飯より寝取られ話が好きで、それは疎外感という苦痛を快楽とするところの一種のマゾヒズムだと思っているのだけど、そういう点で玉置勉強の作品には好もしいものある。