空飛ぶ夢は見ない

goldhead2004-10-19

ジャンボ機:東京タワーに“ニアミス”
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20041018k0000m040122000c.html

同機は約5分間にわたり、都心部の高度400〜700メートルを飛行。

 よく見る夢は何か。空飛ぶ物がおちる夢だ。自分が乗客で、その中にいて恐怖味わう夢? いや、違う。僕は自分の部屋だとか駅の近くだとか、ごく日常的な場所にいる。そして、「やけに低く飛んでるな」と思ってた飛行機やヘリコプターが、どこか近くにおちて来るのだ。僕はこの夢を何度も何度も見る。見るたびに、「今度こそ夢じゃない」と決まって思うのだ。
 街の中にいて、その上を飛行機やヘリコプターが飛ぶ。僕は空を見上げて目が離せない。それがおちたら今は夢の中ってことだ。それ以外に、夢と現実を見分ける術を知らない。そして、僕はいつも「おちろ、おちろ」と思っているような気がしてならない。
 僕はおちる物が好きだし、そのせいか、いつも負ける馬ばかり買ってしまう。
 
 また、空飛ぶものについて。僕が住んでいた鎌倉の家は、小高い丘の上にあって、僕の部屋からは遠く湘南の海が見えた。ある晴れた休日の朝、海の方を見やると、何か銀色のものが飛んでいるのが見える。双眼鏡を持ち出して覗いてみると、形はよくわからない。飛行機だろうか、それがキラキラ太陽の光を反射させながら、上へ下へと曲芸飛行している。僕は飽くことなく眺め続けた。やがて、僕は見るのをやめて部屋を出た。晴れた日の休日は、まだ始まったばかりなのだ。

 ジャンボ機について。ジャンボ機を扱った本としては、柳田邦夫の『撃墜』を思い出す。旧ソ連領内での大韓航空機撃墜事件を扱った本だ。「なぜ大韓航空機は航路をそれたのか?」という疑問から、一つの答えを導き出すまでの過程が面白く、ミステリの謎解きを読むかのように熱中できたと記憶する。僕は墜ちる飛行機を見るのにはひかれるけど、撃墜は御免蒙りたいな。