サツマイモとあっさりレモンだれと丸かじり

 会社の人からサツマイモを頂いた。その人の親戚の自家製とのこと。それを昨日の昼食にした。当然、蒸かすような設備はないので、輪切りにして耐熱容器に入れ、水を入れて電子レンジで加熱。
 そこでふと思いついたのは、「サラサラレモンだれを試してみるか」というもの。以前買った卓上レモン汁に、小さなレシピがついていたのだhttp://www.pokkalemon.com/(サラサラのレシピは下の方にあるが、リンク切れになっておる)。しょうゆとレモン汁とみりんを混ぜ(4:4:6)、かつお節を入れてレンジで加熱だ。とにかく毎日お好み焼きばかり食べる毎日なので、しょうゆとみりんがほとんど減らなくて、持て余しているところだったのだ。
 できたレモンだれはなるほどさっぱりとした酸味が魅力で、サツマイモとの相性もなかなかよかった。さらにバターなどを塗ったりしたが、それもまたよし。思うに、こういう風にいろいろな調味料側のレシピを覚えておけば、未知の食材と出会ったときに活用できよう。……なぜ一人暮らしの男は調理に一家言ありますか?

 ところでサツマイモだ。前述のように輪切りにして一本食べたのだ、昼食として。これはなかなか惨めな感じがする。一種類の惣菜的なものを、箸でパクパク口に運ぶだけではないか。
 しかしながら、これが石焼き芋だったらどうだろう。昼食というよりおやつ、という感じは否めないが、単体で食べるものとしては様になっていたはずである。
 思うに、これはサツマイモに限った話ではない。「朝食はトマト一個かじってきました」という場合も、丸かじりするのは何らかのワイルドさがある。しかし、切り分けたものをフォークで刺して食うのでは、単なるダイエット中にしか見えない。リンゴなどの果物を考えてみても一緒だ。これはまさに丸かじり優位の法則とでも呼べないだろうか。
 本来、こういった考察は東海林さだおの文体をパクって書くべきだ。しかし、残念なことに手元に一冊もないのでそれは無理だ。せめて一冊くらいは手元に置いておきたい。自分が東海林さだおを初めて読んだのは、小学生になってちょっと漢字交じりの文章が読めるようになってすぐ。「マンガみたいに面白い文章があるのか」と衝撃を受けた。そして、小さい頃からそんなものを読んで大きくなった奴は、お好み焼きについての日記ばかり書くような人間になる。注意が必要だ。