彩の国 浦和記念

 ジャパンカップダート創設のせいもあろうが、G2格付けながらあまりぱっとしないメンバー。あるいは、一番の注目はダンツフレームが無事に走れるか、という感じだ。とはいえ、spat4残高を無いに等しい三桁から四桁に復活させなければならない。今、公的資金を投入するわけにはいかないのだ。
 中央から一頭、カイトヒルウインド。オープン特別を連勝中。小回り向くかどうか知らないが、侮れないのは確かだ。笠松から古豪のミツアキサイレンス、岩手からはウツミジョーダン。ミツアキは忘れた頃にやってくる印象で、ウツミは一時南関に在籍しており、浦和は二戦二勝で重賞一つ。しかも親父がトロットサンダー。これは無視できまい。
 迎え撃つ地元勢の中心は、前走超ハイレベル決着だったJBCクラシック組か。ここには六、七、八着が仲良く回ってきた。まずはコアレスハンター。復調なればこのくらいの面子でも幅を利かせていい馬。何せ東京大賞典の二着馬だ。次に三歳馬モエレトレジャー。馬場は酷いが川崎と浦和の重賞を連勝した上り調子で、前走もいい経験となったか。最後はトーシンブリザード。こちらは復活すればこんなところに居る馬じゃない。ところがもう、さすがにきついか。前走も今のトーシンとしては渾身の仕上げだったろうと思う。しかし、かつての威光を無視して近走だけ見ても、この面子なら勝負になってもおかしくないような。内田博幸を鞍上に迎えてどこまで。
 あ、全然絞れない。どうしよう。うーん、トーシン応援したくなってきたな。中央とその他勢もようわからん。とりあえずオッズ見て決めようか。モエレの伸びしろに期待しようかとも思ってたんだけどな。うーん。

※結果:口座の残りカスは六百五十円。最後の勝負なので、普段は周りに遠慮して携帯+電話実況のところ、ライブ映像で投票&観戦。もう返し馬だ。ん?ウツミジョーダンが落ち着いてるな。緑色のメンコなんかして、やはりトロットか。オッズも単勝で十数倍ついている。これは買いだ!ということで、ウツミの単勝に三百円。さらにウツミとトーシン、ウツミとモエレの馬複に、トーシンとモエレの馬複。これで全額投入。カイトヒルは見て見ぬふりをした。
 さてレース。道中は前から後ろまであまり差のない展開。モエレトレジャーがゆっくり引っ張っていく。これはモエレに持って行かれるか、と思う。が、二周目の向こう正面から三角にかけて、カイトヒルが外から進出。カイトヒルに持って行かれるか、と思う。そして、内をついて激しく手が動き始めるトーシン。後方に控えていたウツミも進出開始。が、直線は短いぞ。順調に逃げ込みをはかるモエレトレジャー。カイトヒルは伸びない。そこへ外から襲いかかるは、トーシン、トーシン、トーシンブリザード!頑張れ!お前、そんぐらい差しちまえよ!……が、残念無念の三着まで。
 うーん、素直にモエレから入っておけばよかったか。カイトヒルの見て見ぬふりは単勝が人気しすぎていたからだけど、二着には来たか。うーん。しばらくspat4とはオサラバだ。
 しかしなんだ、三時のティータイムに競馬も悪くない。地方競馬の売り上げが問題となる中、各企業にティータイム+競馬休憩というブームを起こすのははどうか。まず隗よりはじめよ、ということで埼玉県庁から。いや、絶対無理だ。