『ゲット・アウェイ・フロム・ミー』/ネリー・マッカイ

ゲット・アウェイ・フロム・ミー
 たまには私だって中古じゃないCDを買う。円高だとかで、輸入盤も安い今のこと。買ったのは、ネリー・マッカイNellie McKay)の『GET AWAY FROM ME』。買ったきっかけはラジオ。いつの時代のものか分かりかねる、レトロ調でありながら新しくもあり、歌声も幼いようであり、逆にかすれた渋さもあるような、そんな曲が聞こえてきたのだ。検索に掛けると、マッカイさんの「Ding Dong」って曲だとわかった。記事http://www.bounce.com/interview/article.php/1657/なども読んだら、ちょっと面白そうじゃないですか。だいたい、CDのジャケット写真がいい。なんかもう舐めきってると言ったらなんだけど、えらい自信を感じる。
 その後、Amazonでチェックしてみた。すると、輸入盤が二枚組で千四百円くらいじゃないですか(上のリンク先は国内盤。高いですね)。二枚組ですよ。私は二枚組に弱いんだなぁ。それでもう、買うことにしたのです。それが一昨日届いて、一通り聴いてみみました。そして、これが期待に反さず、なかなか面白かった。引きだしがいっぱいあって、「どうよ?」って感じで幅の広さを見せつけてくれる。写真など見ても、なにかもう貫禄がある。曲風はさまざまだけど、確固としたスタイルがある。
 スタイルがある女性シンガーは好きだ。ケイト・ブッシュジェーン・バーキンジョニ・ミッチェル……、あるいは曲者ってやつかもしれません。で、このマッカイさんも、確実に曲者。ちょっと聴くとペトゥラ・クラーク(も好きです。 ASIN:B0000088LJーマンスはすごい)かと思わせておいて、毒が仕込んである、そんな感じ。たまにCDを買ったものだから、興奮して誉めすぎたでしょうか?