本日の大井競馬は中止なり

http://www.nikkansports.com/ns/horseracing/f-hr-tp0-041209-0015.html

 10日に開催予定だった大井競馬最終日が9日夜、中止が決まり、主催者の特別区競馬組合から発表された。出走予定だった144頭のうち、約60頭が禁止薬物のカフェインとテオプロミンを含む飼料を使用していたことが分かったため。

 新聞を開いて「おっ」と思わず口に出してしまうニュースは少ない。が、このニュースには「おっ」と言った。何せ、競馬開催中止の一大事じゃありませんか。もっとも、事件性は無さそうで(裏の裏なんてあるのかないのかすらわかりませんよ)、更なる一大事にはならなそうである。
 さて、その『ミネラル・塩』だが、当然中央競馬の厩舎だって使ってるとこもあるんじゃないのか。と、思ったらJRAから発表http://www.jra.go.jp/info/0412/20041210-kensa.htmlが。朝日杯2歳ステークスが六頭立て、とかにはならなそうだ。いや、ちょっと見てみたい気もするけど。
 この間の情熱大陸なる番組で、藤沢和雄調教師が取り上げられていた。俺は見忘れたのだが、見た人の話だと、カイバに土を混ぜて食わせるという。草原で草をはむ馬は、土も一緒に食っているからとのこと。あるいは、競馬漫画の白眉『優駿たちの蹄跡』で知ったナイスネイチャのエピソード。出走のたびに高価なマムシ粉と生卵を練ったものを与えられていたという。それらは当然、禁止成分は含まれていない。創意工夫でそれぞれの「カマシ」をかけるのがプロであり、職人技なのだ。『ミネラル・塩』だって、「普通の塩より馬にいいんじゃないか」という発想であり、当然カフェインだのなんだのとは無塩ならぬ無縁の話であると信じたい。