全日本2歳優駿(川崎)

 全日本3歳優駿、というレースタイトルが好きだったので、馬齢表記の変更時に変な名前(オールジャパンフューチュリティカップなど)にならなくてよかったと思う。
 さて、今年は全日本どころか世界から一頭送り込まれてきた。ドバイのモハメド殿下の馬、シーチャリオットである。怪物エスプリフェザントとの無敗対決が夢に終わったのは残念だが、ここで中央税を返り討ちにして、来年への飛躍を願いたいところだ。……と、事実関係から馬の評価まで水増しして書いてみたけれど、実際どんなもんだろう。川島正行厩舎で鞍上は内田博幸。馬自身もシーキングザゴールド産駒でバリバリの外車だ。初戦はスピードの違いで楽勝、二戦目は出遅れからの苦しい競馬を最後はちぎった。問題はなさそうだが……。
 中央勢は、ダート2戦を連続レコード勝ちしてきたシベリアンホビーに、ステファーナの子(俺は頭の中でステファーナとスピードアイリスがごっちゃになっていたので、なぜ母父がミスターシービーじゃないのか不思議に思った)で園田の重賞を勝ったプライドキム、鞍上の横山典弘が怖いワールドアベニューなど(など、とか書いてカズサライン来たら仕方ない)。地元勢ではシーチャリ以上のタイムを持つダイナマイトリジイに目がありそうだ。
 というか、比較のしようがないな。これはもう応援的な意味でいこう。シーチャリオットプライドキムの折り返しから中央二頭とダイナマイトに。あと、ダイナマイトの単勝を少々。抑えの馬連もちょっぴり。いや、どこが応援か、となってしまった。いやはや。

結果:自分のマックではライブ映像が見られないので、新しいウィンドウズ機でいつも見ている。が、なぜかライブ映像を見ようとするとフリーズする。ウィンドウズはよくわからないので、どうしようかと思うも、右下になんか「更新しろ」とピコピコ出ている。一か八か更新してみると、何かがどうかなって無事ライブ映像を見られた。
 スタートは五分でシベリアンが先手を奪い、それにピッタリとプライドキムがマークする形。後続はちょっとちぎれてシーチャリオット三番手。三角〜四角あたりまで二頭と後続との距離は開いたまま。「このまま二頭でいかれちゃうよ」と思っていたら、シ内田の手が激しく動いて追撃開始。一方前はプライドキムがシベリアンを突き放す。これはもう勝利確定。問題は二着争い。シベリアンもバタバタにはならず必死のもがき、それに襲いかかるシーチャリオット。ほとんど並んだゴール前、「1ドットだけ差した!」という願いが通じたか、写真判定でハナ差二着。なんとか三連単ひっかけた。
 プライドキムはぴかぴかの外車に比べると地味な血統だけど、これからもしばらく交流で稼げそう。シーチャリオットはどうだろう、今日みたいな砂ぼこり舞うずさずさの砂が合ったのかどうか。むしろ、芝向きのスピードタイプかもしれない。それなのに後ろから一頭来て連絡みするあたり、ゼレンカとは違うといったところか。