東京2歳優駿牝馬(大井)

 蒙昧と不可知。競馬はそれに対するささやかな試みだ。東京2歳優駿牝馬。なんていいレースタイトルだ。不完全燃焼だった大賞典の仇を取る。
 一枠一番にヒカリトリアネー。見覚えのある名前。自分の日記で検索。出てきたid:goldhead:20041123#p2。何の役にも立たない。こうして競馬についてあれこれ日記をつけるのは、自分が後に見返して何か有益な情報を拾えるのではないか、という期待ああってのことだ。馬柱でもあやふやな記憶でもなく、自分の言葉で記された情報。かろうじて、前走ヒカリトリアネーが逃げて絡まれたけど三着というのはわかった。善戦であるらしい。
 というか、もう昨日からヒカリトリアネー買うつもりだった。好枠引いて逃げそうなのは他一頭。一気の押し切りだ。ついでに日刊スポーツを見ると「能試から乗っている酒井に戻り〜」とある。前走は内田博幸。内田はもちろんトップジョッキーだが、酒井忍とて東京ダービージョッキーじゃないか。
 相手は総流し。と言いたいところだが、強弱裏表もつけようか。かといって、混戦模様。内田のヨウヨウは実力ありそうだが、内田自身は日刊の囲みコーナーで「後ろから行く馬だから道悪心配」というようなことを言っている。うーん。ところでこのコーナー、いつも思うのだがあまり役に立たない。騎手が立場上ズバリ言えないのは承知だが、それでも控えめすぎ(「速いのが一頭いますのでどこまで」)で、尚かつ内田は関係なく勝つのだ。困ってしまう。
 当然ローレル賞勝ち馬のスコーピオンリジイや二着のシンデレラジョウも軽視できまい。未知の魅力と言えば、中央から転厩のワンワンムスメ?しかし、ワンワンムスメってすごくいやらしい響きに思えるのは、私がエッチだからかなぁ。いや、よくわかんないや。オッズとパドックをライブ中継で見て決めよう。

 結果:パドックあたりの人混みを見るに、本当に昨日と今日と天気が逆だったら良かったのに、と思った。で、パドック見るにチャカついてる馬が多かった。ヒカリトリアネーはけっこう落ち着いており好印象。暴れ気味のを外して、内からヒカリトリアネー、シンデレラジョウ、ヨウヨウ、ケイアイキャニオン、スコーピオンリジイ五頭の三連複ボックス。他に良く見えたセブンチャンピオンをどうしようかと思ったけど、大外なのでパス。そこらあたりを補うヒカリからの馬券も抑えていざ勝負。
 …で、アサティスジョオーっすか。二〇〇四年もそろそろ終わろうっていうのに「アサティスの大穴に注意」ですか。そうですか。レースは、最内ヒカリとブラックベルトが併走でハナをどうしようってところを、外からターニアが一気に強奪。しかし、加速しすぎたかすぐに抑えると、隊列はつまり気味に。ヒカリは離れた二番手から健闘も五着止まり。セブンチャンピオンはガバーッと差してきた。シンデレラジョウは小柄ながらガッツある馬。スコーピオンも伸びてきたが至らず。アサティスは…、正直よく見てなかった。
 その後、十、十一、十二と負け続けた。及川サトルが十二の発走直前に低いトーンで「早いもので明日が大晦日ですね」とつぶやいたのが印象的。急に現実に引き戻された人も多かったのではないか。そう、もう大晦日だ。今年ももう「ゴ・ゴ・ゴール」(今日の実況で二度ほど聞いた。サトルの新基軸なのか?)なのだ。