年度末は始まったばかりだというのに

つらつら思んみるに、魚座生まれは、冬から春さきに生まれる有情群類で、やっと長い冬がおわって、春がきたなと思ったとたん、熱が出るのである。
(『詩人のノート』単行本あとがき/田村隆一

 詩人も魚座ならば僕も魚座だ。魚座には引けを取らない。オマケに僕は猫の日に生まれたのだから、悲劇の星のもとに生まれたといっていいかもしれない。というわけで、この忙しいさなかにあって、不眠と熱発にさいなまれる毎日です。昨日というか今日だって、眠れたのは午前四時。それでもまあ、四時間ちょっとは寝ているか。しかしまあ、魚座の有情群類は疲れてしまった。……悉有の言は衆生なり、群有也。すなわち悉有は仏性なり。悉有の一悉を衆生といふ。