For Lovers and Poets

 今し方、クロネコヤマトの営業所まで荷物を出しに行ってきた。道中のラブホの前、対面から一台の乗用車が。建物の側に余裕を持って止めたから、車とラブホの間を歩くことになった。運転手、おっさん。助手席、若い女。後部座席、おっさん。後部座席と助手席の女の子を降ろすと、車は走り去った。友人のカップルをラブホテルまで送った親切な人?そんなものは居るはずがない。というか、こんな光景は見慣れている。横浜はホテヘルが盛んなのでしょう? 
 そういえば、こないだはこんな光景を見た。けっこう夜おそく、ホテルの方から女の子が一人歩いてくる。学校の制服は着ていないけれど、かなり若い。高校生、もしかして中学生? そして、ホテルの前あたりに行くと、ちょうど男が一人出てきた。禿げた頭を後ろに撫でつけた背広姿の男。俺は「毎日長時間モニタの前に座ってシコシコ作業してるより、適当にラブホの入口を見張ってる方が金になるんじゃないか」と思った。「あなた、分別のある大人が何やってるんですか。奥さん知ったら悲しみますよ。職場の人たちも驚くでしょうね。今、未成年とそういうことすると、世間の風は冷たいですよ」……その他いろいろ。
 小見出しの「For Lovers...」は、根岸線の窓から見えるラブホの大看板。ラブホでラヴァーズが何をするのかは知っているけれど、ポエットが何をするかはよくわからない。それより俺は、ジャグジー付きの広い風呂に入りたい。大きなベッド眠りたい。ブラックライトはいらないから。ぐっすりと、長時間、すやすやと。