a laugh in the rough

 深夜番組のゲンセキで、オジンオズボーンというコンビのネタを見た。オジンオズボーン。名前については置いおくとして、前回ゲンセキで見たいくつかのネタよりも面白いのではないかと思った。しかし、何様のつもりかわからないお茶の間お笑い評論家気取りの俺としては、少し気になるところがあった。
 昨夜のネタは「アンヨ」というネタを「もしも仲が悪かったら」「仲が良すぎたら」の二通りで演じるという、ややメタ風味のネタ。仲が悪かったら、の方はアメリカザリガニあたりの喧嘩腰でやり合うようなネタなどを思わせたが、問題は後半。ベタベタ手を繋いできて出てきて、ほっぺにチューしちゃったりするのだ。彼らの見た目はどちらかといえばアイドル風であり、会場は「キャー」となる。この「キャー」が気になる。
 はっきり言っておくが、世の中のあらゆる漫画の男性キャラ、男性バンド、男性お笑い芸人について、そういった見立てをすることについて、俺は何ら嫌悪感を持たない。むしろ、キャーキャー言っちゃってもいいくらいだ。気になったのは、彼らがそれを自覚してあれをやっているのか、笑いを求めてあれをやっているのか、ということだ。もしも後者でそういった見立てに無意識なら、それは少し不幸なことのように思える。もしも前者であれば、うーん、どうなんだろね、それは。どうなんだか、ちょっとわからない。
 しかし、かわいい女の子が二人出てきて、ちょっとイチャイチャしちゃったりしたら、それはそれでなにやらほんわかとすてきなもののように思えるけれども、そういうコンビはいないのか。そして俺はお笑いに何を求めているのか。