風とマンダラ志加吾はいずこ

http://news.2-3-0.org/comment/comment_200506_128.php
 自動ニュース作成Fに『子どもが描いた絵をベースにして、そこからリアルなモンスターの絵を仕上げていくアーティスト。』という投稿があり、そのコメント欄で『 子供が描いた落書きをベースにして、そこから逆さまの絵を仕上げていく漫画家』を紹介する人があって、その紹介のリンク先は竹熊健太郎のブログの『手塚治虫の「もう一つの顔」』の記事(http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2005/03/post_21.html)であり、そのコメント欄で立川志加吾が雷門獅籠と名前を変えて落語を続けていることを知った。立川志加吾。なつかしい。
 その頃俺は週刊モーニングを毎週欠かさず読んでいて、志加吾はそこで連載をしていた。『風とマンダラ』(ASIN:4063374408)だ。というか、ちゃんとはてなのキーワードにあるのね。けど、存在自体忘れていた(失礼)からな。で、その漫画は立川談志二十三番目の弟子として、師匠をはじめ一門のエピソードから、さまざまな落語の話まで、こざっぱりとした絵とともに好もしく思っていたのだ。確か、連載の終わりまで読んだような気もするが、そのうちモーニングも読まなくなっていたのだ。そうか、どういう経緯があったが知らないけれど、名古屋で落語をやっていたのか。
 で、本人のサイト(http://thundergate.jp/chicago/)を読んだら、タイガー&ドラゴンに影響されて、舞台のバックを描き替えるなどお元気なご様子。サンダーゲートのシカゴとして活躍をしてもらいたいもの。そういや、『風マン』でも古典落語の現代置き換えみたいなネタも先駆けてやっていたっけ。
 しかし、「落語ブーム」というのはどのくらい来てるのかね、ヤバイのかね。ようわからん。先日、朝日新聞の夕刊だったか宮藤官九郎笑福亭鶴瓶の対談が載っていて、笑福亭が「普段は一本釣りをしているけれど、ドラマで網を使った漁を」みたいな事を言っていたっけ。あと、日刊スポーツの記事で、立川談志が「ブームというけど俺が見たいと思える若手がいるのか」みたいなことを言っていたな。ついでに、立川流では真打ち昇進か否かを、公演をさせた後に師匠と山藤章二が客の前で論評するとかなんとか。なかなか凄い話だ。
 で、俺はというと、やはりドラマ経由でちょっと落語を聞いてみたいような気もするけれど、その「ちょっと」の中に「寄席に行く」という選択肢が無いので、まあブームが来ているかといえば「いない」ということになるだろか。毎週馬券を買いに行くたびに通る「横浜にぎわい座」への八つ当たり嫌悪感(id:goldhead:20041031#p2)も消えていないしね。