横浜佐々木vs清原、1打席限定ラスト対決

http://www.nikkansports.com/ns/baseball/p-bb-tp0-050809-0018.html

 牛島監督は「彼には地元で、そして清原と投げたいという気持ちがある」と本人の気持ちを最大限に理解。その上で「今は公式戦の最中で、Aクラス争いをしている。そういうところも考えている」と話した。

 何の番組か、あるいは特番かも知れないが、佐々木主浩清原和博がテレビで対談しているのを見た。今シーズン開始前だったと思う。お互い気心知れた仲らしく、まさに「引退試合を一緒にやろう」みたいな話になっていた。それが、早くも実現するという。いや、引退するのは佐々木だけだが。
 俺が今これをタイプしているのは横浜スタジアムから徒歩十分くらいのところだ。しかし、俺は横浜ベイスターズファンではなく、広島ファンだ。だから、俺は横浜ファンが佐々木を今どう思っているのかいまいちわからない。「ありがとう、大魔神」という人もいれば、「去年と今年の年俸はなんだったんだ」という人も居るだろう。あるいは、一人の中でそういう要素が秤に乗っかってるのかもしれない。
 そういうことを考えた上で、なお、この引退試合はどうだろうと思う。だって、横浜は広島と一緒にたむろってた底辺を一抜けして、上を目指そうって時だからな。しかし、地元での人気や、もちろんチケットの実利の話だってあるだろう。しかし、このシーズンまっただ中で、と他チームのことながら気になって仕方ない。
 一方、その相手となる巨人はどうだろう。こちらは横浜と入れ替わるように落ちてきた状態。ただ、最下位には落ちたくない、というところ。しかし、清原はもとからスタメンであったか。スタメン七番。これでキレ気味。俺は清原もよくわからない男だと思うのだが、シーズン前の「泥水を飲む覚悟」ってのはどこに行ったんだろう? ここでグッとこらえるあたりが「男・清原」ってことになるんじゃないのか。あるいは、ここでキレるあたりが人間くさくていいのか? 清原については、そのファンの人たちも含めて実によくわからない。わからないから好きにもなれないし、アンチにもなれない。しかし、動向やらなんやらは嫌でも伝わってくる。なんとも歯痒い存在だ。
 ところでこの勝負、どうなるか。普通は空振り三振が儀礼だが、果たして。直球要求→ホームランみたいなのはやめてほしいものだが。