最後の内外タイムス

http://www.naigai-times.com/
 俺が毎週末に愛読する夕刊紙は内外タイムスだ。昔は日刊ゲンダイを愛読していた時期もあったが、あちらは競馬欄が本紙と一体化しており、ちょっと不便なのだ。いっぽう内外タイムスは‘競馬最強夕刊紙’を謳うだけあって、取材コメントも「1馬」のものだし、団子のトップバッター鈴木和幸も頼りになる。他もほとんどギャンブル記事と格闘技記事、それにもちろん風俗記事で占められており、なかなかに潔い態度と言える。そんな内外タイムスだが、俺はあまりその存在を認識していなかった。やはりちょっと影が薄いのかな、と言わざるをえない。
 夕刊タブロイドといえば、まずは日刊ゲンダイ。まだ中学か高校のころ、今は無き馬鹿雑誌「GON!」で特集されており、読売巨人軍からジャンボ尾崎創価学会にまで噛み付く狂犬というイメージが好きだったのだ。一面のお決まり文体も素敵だったし、オットセイ大活躍の漫画もあった。
 他にはやはり夕刊フジ。こちらはあまり特色ない印象。夕刊紙としては落ち着いた存在だろう。それでもzakzakの記事はよくネット上で叩かれているのを見る(はてなキーワードもかなり否定的だ)のを考えると、ネット利用者層と夕刊タブロイド層の差を感じずにはいられない。どちらがどちらへ越境したかと言えば、夕刊フジの方なのだけれど、「たかが夕刊紙に何を目くじら立てて」という思ってしまう論調もたまに見かける。それはそうと、夕刊フジはたまに買う程度だった。
 そして、東スポ東スポといえばビートたけしご推薦だったり、「日付以外はウソ」と喧伝される特異な存在。が、俺はそういった評判ほどに面白味を感じず、一時期競馬欄(夕刊紙の中では紙質がいい)のために買っていたけど、今では全然買っていない。
 というのが、俺の夕刊紙に関する認識。忘れちゃいけないが、競馬新聞とスポーツ紙がメインであって、夕刊紙はたまに買う程度であった。が、ここのところは内外タイムス。なんでだろう。やはり「1馬」提携か。「1馬」は清水成駿が去るまで買っていたし、思い入れがないわけじゃない。それに、前の夜からうだうだと馬柱を眺めて、1R前に新聞を買いに行かなくても、朝からPATで馬券を買える、というのも強みだ。もちろん、値段の安さあってのこと。
 ところで、俺がいろいろなコンビニで内外タイムスを買うが、最後の一部であることが多い。十回買ったら七回は最後だって感じだ。これは日記につけておけばよかったと思うが、単に印象ではないのだ。絶妙のタイミングとも言えるが、あまり入荷していないとも言える。もうちょっと健闘を願いたい。たとえそこに競馬記事と風俗記事しかなく、ホームページの内容も記事が短すぎて役に立たないとしても。いや、けど歴史は長く、一世を風靡した存在でもあったのね。いろいろあったようだけれど。それは役に立った。立ったのか? まあいいや。