アブクマポーロ、二度目の引退

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 98年の帝王賞東京大賞典、98、99年の川崎記念と交流GIで4勝を挙げ、浦河町イーストスタッド種牡馬として繋養されていたアブクマポーロ(牡13、父クリスタルグリッターズ、母バンシューウェー)が種牡馬生活を引退。9月1日に新冠町のほろしり乗馬クラブに移動しており、乗用馬となることが決まった。

 現役競走馬の争いも苛烈だが、それを勝ち抜いた先の血の争いも苛烈だ。いくら最強の称号を得た馬であれ、クリスタルグリッターズ産駒の地方馬には厳しいものなのは理解できる。が、なんとも寂しい話じゃないですか。たった五世代だけ、と言うほど呑気な世界ではない。そうだけど、これで血の繋がる可能性が断たれてしまうか、あのアブクマポーロが。そして、乗馬になるのか、あのアブクマポーロが。
http://hokkaido.yomiuri.co.jp/youyomi/wed/t_040204.htm
http://www.niikappu.jp/horosiri/horosiri.html
http://www.niikappu.jp/horosiri/umaitiran.html
 で、次のすみかとなるのがこの乗馬クラブ。官営なのだろうか。おお、ライブリマウントシゲルホームラン、それに障害戦の後に菊花賞に出たニケスピリットなんて名前もある。景色の写真など見ると、良さそうな環境だ。
 だが、どうしてもアブクマポーロが乗馬、というのに一抹の悲しさを覚える。ニケスピリットならいいのか、と言われると、ニケスピリットはよかったね、と思う。なんて勝手な判断と言われればそれまでだが、せめて競走で王者になった馬には、それらしい悠々自適の余生を送らせて欲しいと思う。競馬という人工のストーリーの続きは、そのあたりまで続いたっていいじゃないか、と。
 まあともかく、乗馬生活がアブクマポーロに向くものであるよう、願う。