確定の赤ランプ

http://www.chugoku-np.co.jp/Carp/Cw200509130054.html

 プロ野球広島東洋カープ山本浩二監督(58)が十二日、成績不振を理由に今季限りで辞任することを明らかにした。

 ついに中国新聞が伝えた。これで山本監督の辞任は確定と考えていいだろう。山本浩二ファンの方の反発を承知で書くならば、正直ホッとした。とはいえ、これだけでカープの未来が明るくなったわけではない。中国新聞は次のような見出しをかかげた。

低迷、フロントにも責任

 今シーズン、最下位あたりをうろつきはじめてから、‘大本営発表’とも言われる中国新聞が、舌鋒鋭く指摘してきたことだ。いや、それよりずっと以前からの問題だと、少なくないファンが感じているのではないか。
 お家事情を知る指揮官と、指揮官に涙を飲んでもらうフロント。両者間だけの存在であれば、お涙頂戴の浪花節だ。しかし、それでは大勢のファンが置き去りだ。貧乏というハンデがありながら金持ち球団と戦うカープは魅力的だが、最初から「うちは貧乏だから」というエクスキューズをかかげて戦う(そしてあっさり負ける)カープに魅力はない。オーナーには、そこのところを履き違えないでもらいたい。毎年優勝しなきゃダメだと言ってるわけじゃない。力への意志を見せて欲しいと言いたい。
 さて、次の注目は監督人事。噂されているマーティー・ブラウンが就くのか、はたまた別の人事かまだ見えてこない。しかし、監督一人ではなく、コーチングスタッフ込みでの入れ換えられるのか。そこらあたりが、フロントに本当に変革の意志があるのかどうかを見極められる材料になりそうだ。カープの未来は、未だ審議の青ランプである。