笑いの金メダルを見た

 最近なぜか好きなお笑い芸人はタカアンドトシで、思わず料理の手を止めて見てしまった。「○○か」の繰り返しによる話芸、ともすればマンネリだがリズム良く楽しめる。時々のすかしもいい。しかし、マンネリと言っても「○○」の部分が変わるのだから、さらに定型のネタに比べれば自由度は高いし、漫才らしい漫才といえるかもしれない。無論、定型とどちらが上という話ではない。もっとも、テツandトモの話(id:goldhead:20050830#p3)にもあったように、フレーズが決まっていた方が、テレビ局に使われやすいとか、そういった事情もあるだろう。こないだ安達裕実を孕ませた井戸田潤(形容詞が露骨すぎるか?)のスピードワゴンなども、「あまーい」のフレーズを確立させようとしているのだろうか(だろう、といえるほどにお笑い番組を見ていない)。そういえば、イシバシハザマというコンビを初めて見たが、こういうリズムに乗せたようなネタを見せる人たちも多くなっているように思える。これも話芸と同じく技の芸人に分類されるだろう(id:goldhead:20050823#p1)。しかし、俺はどうもこの手の、ともすればオシャレ系の音楽芸の面白味がわからず、あるいは歳を取った証左やもしれぬ。
 何の話だったか。そうだ、俺は、どーん、どーん、どーんの定型の安田大サーカス、HIROちゃんのダイエットについて書こうとしていたのだった。この番組で35kgダイエットに挑戦中。目的は、ほら、あの、消費者金融のCMの女とデートという設定だが、まあ、それはどうでもいいことだろう。この企画のキモは何やら見ているものをして、「これはお笑い番組の企画だが、何かいいことをしているのではないか」と思わせることではないかと考える。いや、そんなん思ってるのは俺だけかもしれないが。しかし、率直に言ってHIROちゃんの体型は、専門家に見せるまでもなく「ヤバイ」と思わせるに充分な物だろう。そこでこのダイエット企画、悪くないんじゃないの、と。ちょっと大食いデブキャラとして安心して見ていられる体型じゃなかった、と。
 ついでに俺はもう一つの可能性を見た。先週だったか、素手でパンチングマシーンをブッ叩く姿、えらい迫力。どのくらい居たのかわからないが、元相撲取り志願。大晦日ボビー・オロゴンと殴り合ったりするんじゃないのか、とか。クロちゃんに喰らわせた膝蹴りも、軽くやってんのに痛そうだったぞ。……って、いや、それはないか、さすがに。