I Don't Like the Drugs (But the Drugs Like Me)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050920-00000057-kyodo-soci

 事務所関係者は県警に「(小林容疑者は)覚せい剤が足りなくなると、元秘書らに買いに行かせていた」などと証言。事務所関係者のかばんの中には常に吸引用のパイプが入っていたという。

 元国会議員が覚せい剤で逮捕のニュースを聞いたとき、俺の頭の中には火サス(今月で終わる!)のテーマが鳴り響いた。ホステスに籠絡される代議士、ホテルのベッドでクスリの使用をそそのかされるシーン(お色気あり)、そして、乗り込んでくるヤクザ。ゆすり、たかりに、薬物への依存、苦悩する代議士。そして、ホステスの死体、父の代から仕える老秘書の取った行動とは!? 政界の闇に名探偵が……と。
 ところがどうだろう、こいつはもう単なるナチュラル・ボーン・ジャンキーじゃないですか。イラン人売人が政治家を影から操ろうとはしないです。たぶん。ああ、それにしても前原一誠、否、前原誠司も悲惨だ。代表としての初仕事が国民へのお詫び、しかも身内のヤク中という情けなさ。一方で、同じ愛知と言うことで、河村たかしは党首になってなくてよかったという話かもしれない。いや、そもそも推薦人集まんなかったですが。がんばれ。
 しかし、国会議員が薬物というのは、なかなか斬新な組み合わせだ。今朝のワイドショーで室井佑月が「自分がクスリに頼らなきゃいけない弱い人が、よく人助けをする政治なんて仕事を……」というようなことを言っていたが、まあ確かにそうだろう。生まれついての政治家みたいな人に、ドーピングは不必要のように思える。
 そもそも、あの政治家という連中はかなり特殊な人たちじゃなかろうか。少なくとも、内向性抜群の俺などから見ると、おおよそ人間業とは思えない。もしも俺が政治家のようなことをするには、そうだ、シャブでも一発決めなきゃやっていられないに違いない(今回逮捕された奴はそういう意味で使っていたふうには見えないけど)。
 しかし、そんな政治家の公の姿というやつは、おそらく社会において望ましい姿だ。あいさつがきちんとできて、社交性があり、活発に議論できて時に笑い物になってへりくだることもできる。まさに社会適応の鑑であって、そうでなければ当選もできない。こうなったら、小林憲司はジャンキー党でも結成して、ひきこもり、ニート対策にシャブ入りクッキー政策などを訴えてみたらどうだろう。少なくとも俺は一票入れないが。