三國志8をはじめた

 突如、コーエー三國志8をプレイしはじめた。8は駄作の声が多く、安く買えたのだ。三國志シリーズは2、3、4あたりをやりこんだ覚えがある。逆に、ブランクがあるので、ずっとやってきたファンにそっぽ向かれてても、俺には新鮮でいいのではないか、というあたりだ。
 急に三國志をやりたくなったのは、空海のせいだ。我ながら突飛だ。しかし、陳舜臣の『曼陀羅の人』に、当時の知識階級必読で、空海も目にしたであろう中国の文献として「三国志」の名があったのだ。もちろん、演義ではなく正史の方だろう。たしかに、三国志というと我々に身近なものでもあるが、故事の宝箱みたいなものでもある。そして、現代の人間と平安の人間の共通の話題が、ひょっとして三国志だったりするのは、ちょっと面白いことのように思えたのだ。そして、陳舜臣の筆によって描かれる中国の旅、そして長安。こういうのに浸るには、ゲームが一番いいメディアかもしれない。そこで、久方ぶりの歴史ゲーム登用と相成った。
 このゲーム、登場人物何百人すべてでプレイ可能。風の噂には聞いていたが、はじめるにあたって逆に戸惑ってしまう。色々考えた末、やはり浪人プレイから始めるかと思う。では、誰? 馬騰死後の馬超あたりにしてみるかと、開始。と、よく考えてみれば馬超は大軍勢を率いて曹操を脅かしたのであった。これは大物君主じゃないか。ダメダメ。まずは浪人として8世界を放浪して、コマンドとかに慣れていく。
 そこで白羽の矢を立てたのが厳白虎だ。孫策の踏み台にされた山賊だったか、捨てプレイとしてはおあつらえ向き。というか、元からフラフラしてる奴は案外少ない。これで放浪のニート生活でも送ってみよう。
 ……とか思っていたのに、放浪軍を作ったりなんかしているうちに、会稽あたりの三郡を治めることになってしまった。本来なら呉の臣たる魯粛や蒋欽、周泰などの配下を従え、こうなったらリアル‘東呉の徳王’を達成するまでのこと。とりあえず、未だに勝手に略奪をする山賊系部下をどうするか考えよう。