讃えよ古田敦也を

http://www.sanspo.com/baseball/top/bt200510/bt2005101901.html

今後は選手兼任監督という仕事に加え、古田自身も参加して、メディア、企画会社など外部の力を結集させた“神宮満員プロジェクト”を推進。ファンと一体となり、改革を続ける考えだ。

 ついに古田のプレイングマネージャーが決定。これは喜ばしい話だ。何せ俺は生まれてこのかたプレイングマネージャーを見たことがない。ロッテの優勝も見たことはなかったが、選手兼監督もはるか昔の話だという印象なのだ。それだけに、全体のレベルの向上や分業制でもう出ないかと言われていただけに、それが楽しみでならない。無論、この件でテレビでも何度も耳にした「代打、俺!」を含めて。
 さらに言えば、古田がもう一役買って出たことがエライ。営業のことだ。そこまでやるのがエライのだ。たとえば原辰徳。監督就任会見の一部始終を見たわけではないが、少なくともダイジェストとして流される箇所でファンサービスや野球界全体を見た発言は無かった。ただ、巨人優勝を繰り返すばかりだった。結果として巨人が優勝すりゃ、巨人ファンが多いという理由だけでちょっとは野球人気がマシになったように見えるかもしれない。けど、必ずそうなるというわけでもないし、やはりファンサービスの意識を持つこと、表明することが大切なんじゃないかなと。また、それがチームの強さにも繋がる。ロッテはそれで強くなってる面もあるんじゃないか。バレンタイン監督のアメリカンスタイルと見るのではなく、普遍的な野球への態度としてがんがん受け入れるべきだ。
 まあともかく、来季のセリーグに楽しみが増えた。日本は監督を重視しすぎるというが、やはりチームの顔には違いない。ほとんど「古田球団」となったスワローズが、どんなグラウンド内外ともに野球をするのか注目したい。