中田英寿はレイザーラモンの夢を見るか?

http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2005/11/10/05.html

今回はおなじみの大きなサングラスを見た中年女性が「フォ〜の人(レイザーラモンHG)?」と間違える場面もあった。

 中田英寿といえば、一種のカリスマ性、別格さをもって扱われるスポーツ選手の一人です。野球で言えばイチローがそれに近いかもしれません。あまり本人もおちゃらけをせず、まわりも茶化しがたい雰囲気。こういった緊張感を有するアスリートというのは、少なくとも日本においては、あまり見かけないタイプと言っていいかもしれません。
 そして、中田英に関しては、あまりにつっけんどんなマスコミへの対応が、時には批判の対象になったりもします。確かに中田英が日本のマスコミを嫌うには理由(http://www.asahicom.com/soccer/←検索したら出てきたが、すごいドメイン名のサイトがあるもんです)があるにせよ、おおよそマスコミを通してしか言動を見られぬ一般人としては、自らが非常に不愉快な扱いを受けているように感じるのも仕方ないことではあります。「なにあの偉そうな態度」「大金持ちになったからってバカにしてるんじゃないのか?」と。
 しかし、考えてみて欲しいのです。中田英寿と言えば「ラ王」のCMじゃないですか。ゾノと一緒に「ラ王」のCM。黒歴史扱いのようにも見えますが、中田の原点には「ラ王」がある。これを忘れてはいけない。そして、中田自身も今の完全無欠セレブ超人としてのポジションを、決して心から望んではいないのです。
 それはなぜか。それはもう、彼の私服を見れば一目瞭然じゃないですか。あれはイタリア風ファッションとかじゃないです。「ツッコミ待ち」なのです。誰かが「なんやそれ!」と言ってくれるのを待って、ああいう格好をしているのです。そして、この中年女性のツッコミ「フォ〜の人?」。中田は思ったでしょう、「我が意を得たり」と。あるいはハードゲイスタイルについてハードゲイHGの先駆者であるやも知れぬ中田です。やっと待ち望んでいたツッコミが入ったと思ったに違いありません。
 これをきっかけに、次のアンゴラ戦はもちろんのこと、ワールドカップでの更なる大躍進が期待できるのではないでしょうか。これからもヒデのプレイとともに、ファッションにも俄然注目していこうと思う次第なのでした。