ガキの使い―芸能人釣り選手権―

 二週連続でやっているのを二週連続で見たが、あまり盛り上がらなかったと言わざるをえない。一回目の参加者紹介も冗長に感じた(糸井重里のC級コピーライターオチは好きだが)が、それもこれもなにもすべては釣果が物足りないところによるのかもしれない。もうちょっと釣りあげるシーンが多ければ、あそこまでオープニングに時間も割かなかったろうか、と。そして、二週目の昨夜、ヘイポーが湖に突き落とされたのも、見せ場を作らねばならないという、まさに総合演出の仕事だったのかもしれない。とすると、やはり石原裕次郎も湖に落ちておくべきだったのか。魚釣りはよくわからないが、魚逃げちゃうか。まあ、ブラックバス釣り自体がよくわからない。焼いて食うわけじゃなく、逃がすあたりが。外来種として問題というし、踏みつぶして殺せよ、みたいな。けどあれか、ああいう湖はもうブラックバスブルーギルしかいないのかしらん。
 というわけで、肝心の釣り勝負に盛り上がりなく、一番面白いのは酒の入った後の結果発表あたりであった。浜田雅功も嘘か誠か哀川翔には気ぃ使うのか、みたいな。しかしながら、映画宣伝とはいえ浅野忠信などテレビで見る機会は少ない(浅野は贔屓の役者だ。ついでにCHARAも贔屓だ)ので、この企画は来年の再奮起に期待したい。そう、たとえば、加藤晴彦を潜らせておいて、ウエンツ瑛士がそれを釣り上げるくらいの仕込みをしてでも。