リンカーンはやはり面白いのではないか?

 帰宅が十時過ぎで、この番組を見始めたのは二十分過ぎ。ここらあたり、先週の疑念(id:goldhead:20051123#p2)によるところがある。あまりおもしろくないんじゃないのか、と。ところがどうだろう、レギュラーと若手に別れて勝ち抜き戦形式をとったクイック大喜利、これ、打ってかわって滅法面白いじゃないですか。
 やはりなんだ、ネタは多いに越したことはなく、密度がきちんと高まった。また、前回までのレギュラー陣の回答&若手野次、という緩い図式も対決になって緊張感が出た。これは効果覿面の改造だ。
 しかし、注目すべきはハードではなくソフト。昨日目立ったのは回答者よりも仕切り役の浜田雅功その人だった。魚の群れに襲いかかるサメか何かのようにスタジオを泳ぎ回る見事な立ち回り。回答者をじらしてもがかせてもがかせて追い込むドSぶり。ここぞという時に炸裂するハリセンのタイミング。これぞダウンタウン浜田のポジションと言えないだろうか。ここらあたり、矢部浩之がいくらハリセンを振り回そうとも到達できない領域のように思える。
 それでもって大喜利のあとの企画。前半は見ていないが、なんですかあれは。その浜田にキスorパイとは。松本人志の発案というらしいが、その本人がやらされているのだからよくわからない。それにしても、苛烈な企画としか言いようがない。これもまた前回までのぬるさ、ゆるさを否定する、強烈な一撃だ。ダウンタウンがここまでやっとるんじゃ、というメッセージにも見える。いやはや、なんとまあ。そして、松本が選んだのはキスであった。悩む素振りを見せてはいたが、これはもう笑いを取るという点においては一択問題。見事それに応えるディープなキスっぷりであった。この勢いがあるかぎり、リンカーンは安泰である。来週が楽しみだ(蛍原のバスツアーはいつになったら放送するのか?)。