古畑任三郎ファイナル

 第一夜はNHKの『新選組!!』が終わった後に乗り換え。三谷幸喜かぶり、藤原竜也かぶりとはなんとも。俺はもとより藤原竜也贔屓ではあるけれど、この古畑でのキャラあたりは本当にうまいと思うな。そして、一癖ある石坂浩二もよかったな。トリックというか、石坂が藤原を使っての犯罪性というのは、やや弱いように思えたけれど、最後勧善懲悪というか、一応必罰で終わるあたりはそういうものなのだろう。
 第二夜は仕事をしていたので未見。職場における評判によると、「イチロー玄人はだし」というもので、逃した魚は大きいか。
 そして、きちんと最後まで見た第三夜。俺はいまいち松嶋菜々子が特に騒がれるのがよくわからないでいたけれど、なるほどこれはいい女(という表現も品が無い)だな、と思った次第。むしろ、地味な時の方が……と思った人も少なくないかもしれないですが。こちらは一応視聴者も欺くような叙述トリック気味のラインでした。ラストのダンスシーンはよかった(のだが、俺はあの名曲を聴くとビートたけしの『みんな〜やってるか!』のクソラストシーンもまた思い浮かぶのだ、困ったことに)。
 で、何だろう、一番気になったのは、これで本当に終わりなのか? ってこと。別に続いちゃうんじゃないの、みたいに思っていたのだけれど、どうもそういう話も無いらしい。そのわりにラストがあっさりかとも思ったけれど。でも、引き合いに出された漫画家のエピソードは第一話のものらしく、やはり終わる気なのかな。俺はラストのラストはある程度メタなことをやるのかとか思って、あるいは最終話が脚本家と聞いて、作中作の古畑という設定くらいのことはやるんじゃないかと思っていたのだが(ブルガリ三四郎は出てきたけれど)。でもまあ、三谷幸喜もそんなことはやらないか。「vs田村正和」や「vs三谷幸喜」ではあまりにベタすぎる。しかしなんだ、やはり終わりにするのは惜しいなぁ。けど、主演も歳ということなのかなぁ。まあ、とりあえず未見のイチローの再放送を楽しみにしようと思う。