ふと気づくと、雨の日に履ける靴がなかった。雨に晒したくない材質か、雨水を内部に浸透させるための構造をもった靴ばかりだった。そこで俺は雨用の靴を買おうと思った。ダイエーとかの靴売場で、千円で売ってるような、素性のしれない靴を。デザインもどうでもいいし、余程スカスカに雨水通さない感じならなんでもいい。
が、なかなか千円の靴を買うというのも難しい。さすがにアディダスそのもの、コンバースそのものみたいな完全パクリデザインのものは買いたくないし、余計なメッシュで水に弱そうだったりするのも駄目だ。
そうすると、「防水」をうたったような靴も目に入る。なるほど、とにかく雨には強うそうだ。しかし、そうなると値段が二千九百八十円とかになる。それだったら、もうちょっと上乗せして、デザインとか考えてスニーカー買いたい、気に入ったのを買いたい、とか思い始めてしまう。それじゃあだめだ、そんな金はない。千円じゃなきゃ駄目なんだ。
なんだか俺は、靴を買うのが苦手だ。けど、靴が欲しい、靴が欲しい。なぜだか俺は、いつも靴をほしがっている(id:goldhead:20051125#p5)。