100人目の馬鹿は誰だか忘れたけれど

 上の番組のあとに始まったこの番組。再放送マークがあったので、てっきり正月に見たやつだと思いきや、正月に見たという記憶は捏造されたもの。最初の放送は去年の十月だった(id:goldhead:20051025#p4)。というわけで見てしまった。
 やはりビビる大木がよかった。引きっぷりが何とも言えない。一番いい大木は、馬鹿と相対する大木だ。スタジオの関根勤の無責任な笑いとともに、これはいいバランスのように思える。
 しかし、主役は馬鹿だ。見ていて、こんなにナレーション(吉田伸男)で馬鹿馬鹿言っていいのか不安になるくらいの馬鹿だ。とはいえ、馬鹿という言葉も範囲は広い。中には本当の馬鹿もいるだろうし、あえて馬鹿をやっている馬鹿(映像制作とか。あと、下ネタロボコップやったレイパー佐藤ってほとんど芸人じゃん)もいれば、馬鹿と言うよりキモオタでは?という馬鹿もいる。もちろん、街中で街ゆく人を戦慄させる類の畸人さんもいる(慣れてしまうと気軽に子どもたちから声をかけられる存在になる。しかし、そこから更に一転して少女にいたずらして捕まるような、よくない畸人さんも世の中にはいるので注意)。それの、どこからどこまでテレビでオッケーな範囲か、見ていて少しどきどきするところがある。そのあたりの「GON!」くささ、「別冊宝島」くささは好きだ。
 というわけで、不本意ながら番組がそう言うので仕方なく馬鹿を連呼してしまったが、これはたまに深夜で楽しめる番組であってほしいなどと思うのであった。