『A Funk odyssey』Jamiroquai/『Fin De Sie`cle』the divine comedy

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 「あと○○円で送料無料」の○○円の穴埋めとして買った二枚。ジャミロクワイとディバイン・コメディだ。両者ともCDを買うのは初めて。ジャミロクワイは売れっ子なのでそれなりの知識(「自然環境を訴えるわりにはフェラーリ乗り回してて矛盾してないですか?」とインタビュアーに突っ込まれ黙り込むジェイ・ケイなど)はあったが、ディバイン・コメディの方はよく知らなかった。知らないけど名前は知っていた。そうだ、あのころ俺はロキノンを読んでいた。そもそも俺は現代流行の音楽についていく財力がないし、最近は新しい音楽を追う気力もないので、かつての無駄な知識、固有名詞の残滓をかき集めていくというのは、なかなかにいいやり方だ。もう、ブリット・ポップなどと言われたころから十年と数年経つ。なんなら、今からオアシスとブラー買ってやってもいいぜ(スウェードファンだった私)。
 というわけで、あのころの(俺にとっての)二枚といえるだろうか。共通点はそれだけだろうか。片やファンクの2001年宇宙の旅、もう片方はその名もずばり「世紀末」か。まあ、そのあたりということかな。
 ジャミロクワイのはダンサブルなチューン(ダンサブルなチューンって一回言ってみたかった)で、‘一人で居るときの変な踊り(見られると死ぬ)’が加速しそうな勢い。チビなら誰だってジェイ・ケイみたいに踊ってみたいって思うことがあるものなのさ(……ジェイ・ケイ=チビという思いこみがあったが、これは確認できないので、誰か別の人と混ざったのだろう。大男の印象は無いが)。
 一方でディバイン・コメディは‘小粋なオーケストラル・サウンド’(帯より)という、ちょっと変に面白いアルバム。最初に思い浮かんだのはある種のフェイス・ノー・モアであって、その後デヴィッド・ボウイモリッシーを思い浮かべたりもしたが、どんな流れにある人たちだったのかはよく分からない。ただ、俺はこういう感じにオーケストラ持ってきてシアトリカルに仕上げる感じのは好きだな。それで、そういうのに限って人を喰ったようにアイロニカルところがある。さすがに‘神曲’(Divgne Comedy……ディバインコメディって馬がいたら、ダンテ系だろうか)なんて名前だけあるな、とか。
 まあ、まだ両方ともしっかり聴いてはいないんだけれど、新しいMP3プレーヤーに新しい(俺にとっては)曲で、まあそんなんで日々ごまかして生きていこうかなと思っております。