PSEの意味論

http://www.sponichi.co.jp/society/news/2006/03/24/01.html

「自分の使うものを役所に決められたくない。ビンテージ楽器だけ除外すれば、口うるさいわれわれミュージシャンが黙るだろうという意図がみえみえだ。リサイクル業者たちが運動すれば応援したい」

 以前、いろいろ考えた挙げ句反対活動に署名したPSE法電気用品安全法)の問題(id:goldhead:20060220#p1)。その後も、テレビで取り上げられたり、J-WAVEの夜の番組でDJがいきなり谷みどりに噛みついたりするのを見聞きするたびに陰ながら応援していたのである。ただ、一度だけ署名に後悔したことがあって、それはその署名の発起人の一人がテレビのインタビューで「楽器は炊飯器や何かとは違う文化的なものだ」というようなことを口走っていたのを見たからだ。なんてアナルがソー・スモール、そんなこと言ってるから役人が変な意図をする。
 が、さすがは世界の坂本龍一教授。上の発言には拍手喝采。まったくだ。おまえのいう通りだ。いい演説だった。おまえがそれだけ喋れるとは思わなかった。 いいぞ。もっとガンガンいってやれ。 もっとやれ。遠慮するな……いや、喋れる人と思ってたけど、定型句なので、一応。それにそうだ、東儀秀樹もいいぞ、どんどん言ってやれ。
 ああ、しかしなんだ、役人の方はほとんど有効な反論ができない。もう「引き返せない」というだけという感じが伝わってくる。この手のことに失敗するとキャリアに傷がつくというけれど、ここでちょっとストップを発言して、政治家にも発言できるような役人が評価されるようになればいいんだが。飛んでいったスペースシャトルじゃないんだから、ネガティブリターンってことはないはずだろに。