久々に多肉植物を買った

goldhead2006-04-06

 昨日の帰り、スーパーに併設されている花屋さんで多肉植物を買った。百五十円。中央のサボテンっぽい部分から、四方に茎を伸ばし、そのカラフルなアッザムのような姿に心惹かれたのである。買うときに、花屋のお姉さんに「これ名前わかりますか?」と聞いてみたところ、「名前はちょっと……」とのこと。植物卸売り市場のようなところで、多肉植物一山幾ら、という具合で仕入れてくるのだろうか。
 まあいい、調べてみればいいことだ。俺はこの手の植物の出自にこだわる類の人間だ。馬がいたばあい、サラブレッドかそうでないのか、サラブなら血統は? となってしまう競馬ファンの習性かもしれない。あるいは、元よりこういう人間だから競馬を好きになったのかはわからない。
 そういうわけで、植物にたいへん詳しい人さっきにアドバイスを求めたところ、これは「巻絹」だろうと即答された。『サボテン・多肉植物ポケット事典』(isbn:4140401613)にも載っていた。学名はSempervivum arachnoideumで、ベンケイソウ科センペルビブム属。原産地ははるかヨーロッパの中央アルプス。最初この事典を見ても見つけられなかったが、たとえばこちら(http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/makiginu.html)の写真などを見ると、まさにこれに違いない。過湿に弱いということなので、慎重に育てよう。
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 以前買った多肉植物の近況。まず、リトープス属の‘アルビニカ’(id:goldhead:20041214#p6)。こいつは二株あったが、どちらも気が付くと脱皮して分裂などしている。分裂して花を咲かせたりしている。分裂した新しい方の片方が枯れたりしても、残りの方がまた脱皮して分裂していたりと、なかなか元気いっぱいといったところだ。
 一方で、サボテンの‘残雪の峰’(id:goldhead:20050601#p2)。こいつは一度死にかけた。というか、殺しかけた。おそらく水のやりすぎだろう、根腐れぎみになっていたのだ。慌てて腐れ部分を排除し、乾ききった土に移植。残された部分は、元気か元気でないのかいまいちわからないが、少なくとも死にかけではなくなった。新しく買った巻絹(園芸品種名ではないので引用符でくくるわけにはいかない。しかし、「巻絹」で流通してしまっているし、これは標準和名と考えた方がいいのだろうか。とすると、「マキギヌ」とカタカナ表記するのが正しいのかもしれない。実際、上記サイトもそうしているし)と白毛のあたりでキャラが被るが、幽玄っぷりを発揮してもらいたいと思う。