大統領でも金を払うぜ

 俺はネット上のコンテンツに金を払うのが嫌いで、金がないという現実以前に嫌いなのだ。決してやせ我慢ではない。なんとか無料で片づけよう、無料で満足しようと頑張るタイプだ。きっとスティーブ・ブシェミもほめてくれる。携帯のコンテンツなんてのも同様で、着メロやゲームを落とすにしたって落としきりが基本だ。月額いくらなんてのはもってのほかだ。
 が、俺は初めて月額いくらのコンテンツに金を落とした。他でもないRCCカープケータイサイト(http://rcc.net/carp/mobile/)だ。月額189円。どうですか、この充実ぶり。三村に山崎のコラムが読めるなんて、他じゃありません。もちろん速報もありがたい。何せ俺はパソコンを自宅に持っていないから、他に頼れるものもないわけだ。さらには毎日絵柄が変わるスライリーとカープ坊やの待ち受け画像。これはあまりいらない。
 まあ、別に今までなくてもよかったわけだが、やはりRCCカープインターネットスタジアム(http://rcc.net/carp/)の速報およびラジオ実況にはお世話になっている。そこらあたりの義理も感じている。そういうわけだ。
 そういうわけで、今日も九時閉店のスーパーの閉店ぎりぎりの惣菜を狙っていたのだが、ラジオを聞いているうちに延長戦突入、帰れなくなってしまった。そして、疲れる疲れる延長引き分け。勝てそうで勝てなかったのは悔しいが、負けそうで負けなかったのはうれしい。今日は前回より黒田を引っ張ったが、115球ならブラウニズムから外れたとも言えないだろうし、その後の投手陣はよく投げた。打撃陣の得点力不足は気になるところだが、こちらは水ものだけに、とりあえずは現状の打順でかまわないだろう。
 しかし、オクスプリングが続投していたらまずいところだった。ここは阪神岡田監督の思惑が外れてくれたところ。しかし、RCCのアナウンサーもケチをつけていたように、オクスプリングは言いにくい名前だ。いや、言いにくいどころか、あくまで俺が受ける印象では、気持ち悪い語感だ。この気持ち悪さは、パスクチに通じる物がある。パスクチも、黙読するだけでなんとなく胸のあたりがゾワっとする。無論、選手として、人間としての良し悪しとは関係ない。しかし、広島の選手でなくてよかったと言わざるを得ない。なにがそうさせるのかわからないが、そのくらい苦手なのだ。ベイル、ロマノ、フェリシアーノにマルテ。何の問題もない。シーツやラロッカ、デイビーの活躍を見てもわかるように、広島カープの外国人に失策はないのである。ここらあたり、カープファンで良かったとしか言いようがない。