流れよ我が涙、と多村仁は言った

goldhead2006-04-08

 WBC真っ盛りのときの話である。あの高視聴率が示すように、ふだん野球を見ない人まで興味を持った。そうなると、プロ野球ファンである俺はおせっかいとわかりながらも「もうちょっと野球に食いつかせたい」などと思ってしまうもの。かといって、急にコアな話(「川崎と西岡ってどっちが受けだと思う?」など)をするのもよくない。難しいところである。
 そこで俺が勝手に白羽の矢を立てたのが、多村‘スペランカー’仁。この苦闘の歴史(http://2chart.fc2web.com/supetamu.html)を一目見れば、野球を知らずとも涙が頬をつたうのではないかと思ったのである。そして、俺の狙いは的中した。見事に多村は非プロ野球ファンの心をも掴んだのである。掴んだのは涙ではなかったが、まあそれはいい。そして、「あの多村さん、昨日食わず嫌いに出てたね」などと、顔と名前も見事覚えてくれたのである。
 というわけで、「よし、俺もプロ野球人気再興に一役買ったぞ」と言いたいところだが、冷静に考えてみれば、果たしてこれがプロ野球人気に繋がるのかどうか多少疑問ではある。そして、多村は関係なくスペり続ける。それだけの話である。
http://www.sanspo.com/baseball/top/bt200604/bt2006040809.html

多村仁外野手(29)=阪神1回戦(大阪ドーム)の二回の守備から交代。この日、左耳の付け根付近の腫れ物が大きくなったため病院で治療を受け、試合前練習はしていなかった。