答えを見つけたが釈然としない

http://news.2-3-0.org/comment/comment_200605_5.php
 自動ニュース作成Fに上の記事が投稿されていて、内容はというと村上隆が衣料品メーカーだかをキャラのパクリで訴えて勝ったというもので、村上隆の立ち位置と今回の訴訟のスタンスの乖離などが話題になっているようだが、俺が一番気になり、また、ケリをつけねばならぬと思ったのは、肝腎のキャラクタであるところの「dob君」そのものなのであった。
 俺はこの「dob君」にもやもやとしたものを懐いていて、それは俺にとって「dob君」といえば、横尾忠則のジャケットが印象的な4thアルバムを手にとって以来、俺の好きなDate of Birth(デイト・オブ・バース)の頭文字を取った彼らのキャラであるはずだが、いつの間にか登場した村上隆の代表的なキャラとなっており、あるいはこれはDate of Birthのキャラのデザインを村上が請け負ったか、今でいうコラボレーションなのか、いずれにせよ村上とともに紹介される「dob君」にいっさいの言及見たことなく困惑しつつも、俺は村上をあまり快く思っていない印象もあって、好きなものと嫌いなものがつながっていたという困惑から逃げたい思いもあり、特に調べもせずそのままにしておいた。
 そうしたこともあったが、このニュースを見て一念発起調べてみようかと思ったのもつかの間、あっさりと答えが見つかるからウェブというのは便利なもので、その内容はこちらにあった(http://d.hatena.ne.jp/aniota/20040221/p3)。むむむ、なんとまあ別のキャラということらしく、偶然の一致と言うことなのだろうか、まあそう思っておいてもかまわないというのは、俺が好きなDate of Birthもミニ・アルバムの月一発売あたりからちょっと遠くなり(俺はミニ・アルバムやシングルが嫌いなのだ)、キャラクタ「dob君」活動あたりのことは実はよく知らず、また、村上隆に関しても、俺はもとよりああいう冷たい芸術は嫌いだし、また、金持ちを憎むところ単に深く、「新日曜美術館」の藤田嗣治特集の最後にしゃしゃりでてきて、自分を藤田と重ね合わせて「日本人は嫉妬深い」などとのたまうのを見ると、お前、日本人と解り合いたかったのかとか思い、なんなら藤田みたいに国を捨ててみたらどうかと、何十分か胸糞悪くなるくらいの、たいして奥の深くない嫌悪感を持つくらいのものであり、いずれにせよ村上に対する評価が上下左右するところもないのである。
 ところで、最後に断っておくが、俺が「dob君」といういずれかのキャラを思い出す間中、俺の頭の中にぼんやりと思い浮かぶのは、電気グルーヴの『VOXXX』(ASIN:B00004RFYE)のジャケットのこいつであって、もとよりこんな認識の俺が何を言ったところで甲斐のない話なのである。