青春のドットコム

http://s-ride.jp/pc/
 ついに清水成駿が公式サイトを立ち上げたの告知、先々週の東スポの連載で大きくアピールしていたのを目にして知ったが、果たしてQRコードにミスがあって、それでもいちいちそのQRコードの残骸から手打ちしてたどり着いたのが上記サイト、「こ、これが清水成駿のドットコムか……!」と固唾をのんでしまうようなオープニングページに面食らうも、今まで公式サイトないことを不可解に思っていただけにこれはうれしい話である。
 というわけで、喜び勇んで会員登録はしてみたものの、ポイントを購入して予想を買うわけにはいかないところが悲しいところで、競馬に興味を持ち始めたころ清水成駿の著書と出会い、その後ずぶずぶと競馬に漬かっていったきっかけですらあるが、悲しいかな俺の馬券に賭けられる額は、十年前の当時と変わらぬか、下手すれば減っているというのは当時の横浜は500円単位が基本であったりもし、そうなると今現在ポイントを買ったりすれば馬券どころか生活すら立ちゆかぬ寒風、せめて東スポを風よけとしよう。
 その清水成駿天皇賞(春)の乾坤一擲の◎はリンカーンと、有馬記念から密かに狙いをつけていたらしいディープインパクト迎撃の印だったが、あの異能の馬の前には蹴散らされる。ただ、◎ぐりぐりの中であえて別馬に◎を打ち、本命には○でアピールとはかつてよく見た光景とも思えるが、それを知らなければ馬単で返しを打つのがどう映ったかは知らない。しかし、変わらず冴え渡る視点にうならされるのは、当日の横山典弘の乗り鞍がたった二つしかないことを指摘し、天皇賞に集中するために依頼を断ったのだ、という力の入れようを看破するあたり。俺の知る1馬時代とは立場も変わって来ようが、根本のところでレースを、競馬を読み、挑んでいくところの本質は変わらず、それゆえにやはり俺もまた清水の著書を読み返し、東スポを読んで競馬に向き合っていかなければならない。俺の「尊敬する人」欄に書く名は今も昔も清水成駿で、残念ながらサイトのポイントを買う金はどこ吹く風。