朝の中華街を歩いた

goldhead2006-05-02

 世間的には休日、このごろ朝早く目覚めすぎ、それに輪をかけて今朝は早く起き、部屋で時間をつぶすのもむなしく、そのまま早く部屋を出て、そのまま職場で時間を潰すのもまたむなしく思い、少し遠回りになるが、朝の中華街に足を向けてみる。案外夜が早く終わる中華街だが、かといって朝が特別早いという風でもなく、軽トラックから食材をおろす姿、店に向かう調理人、店の前を掃除する姿、そんなものが目に入るばかりで、人また人の活気ごしに眺めるいつもの中華街とはまったく違うようすで、俺はもとより雑然とした街は嫌いではないが、人の多さには参るたちなので、この静かな朝の中華街には、妙に好感をいだいて、われながら怪しまれないかと思いながらも、うろうろと徘徊して、やがて暗い空から雨が降る。