『バーバレラ』主演ジェーン・フォンダ

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 たまに名前を目にするので、気になっていた映画。噂の宇宙遊泳ストリップはどんなもんかと、ちょっと確かめてみたくもあり、ついにお目にかかったという次第。それで冒頭から例のストリップで、これが噂に違わずなるほどというもの。で、結局のところ次から次へとバーバレラがエロカワイイ(注:「ちょっとエッチでかわいい」と書こうとして、面倒なので縮めてみたのだが、実際のところこの新語のニュアンスで合っているのかどうか自信もなく、こんな長くなるなら最初から「ちょっとエッチでかわいい」と書いておけばよかったのである)衣装を見せてくれて、小生はしっぽつきの毛皮がよござんしたよ、と。コスプレの先取りって感じかね。あと、俺は映画の小物、小道具、ガジェット、オブジェに妙に重きを置くタイプであって、そういう面でもこの映画はいろいろとよいものだらけなのでした。そうだな、たとえば『オースティン・パワーズ』が目指したテイストのオリジナルというか、『時計じかけのオレンジ』のミルク・バーの彩りを派手にして宇宙に展開したような、いや、宇宙といってもひたすら造り込まれたセットで、内容のくだらなさと反比例して金はかかっていそう、みたいな。そう、内容はくだらないが、よいくだらなさで、そういう意味で制作当時と今、四万年先までの距離はかわりないのだ。
 というわけで、なかなか好もしい作品でした。個人的にとても好き! というほどではないけれど、これを偏愛する人がいるのも肯けるという感じで、なるほど、見てよかったと言わざるをえない。ドリュー・バリモアがリメイク権を持っているなどという話もあるらしいが、今これを作ったらどうなるのか興味はある。冒頭にストリップはお願いします。ラブ。