バルバロ、そしてジョージワシントン

 週刊ギャロップを買った。オークスの週だから当たり前だ。久々のギャロップ、海外競馬のコラムにも目を通す。上段にアメリカ競馬の記事。ケンタッキーダービー馬、バルバロの記事。その記事によれば、海を挟んだ英国2000ギニー勝ち馬ジョージワシントンとバルバロは、同じ牧場の生産。
 下段、そのジョージワシントン。エイダン・オブライエンやキーレン・ファロンを召使いにするジョージワシントン。合田直弘のコラム(http://news.netkeiba.com/?pid=column_view&no=5221)でも読んだ通りだ。
 そこで気になる記述。この馬をセリで落札寸前まで競ったのが、日本人の多田信尊氏という。どこかで見たような名前だ。netkeibaのデータベースで検索してみる。出てきたのはラフターとグラシアという二頭の地方馬だけ。なぜ、見覚えがあるのか。googleで調べた。元タイキの人で、藤沢和雄師と縁深く(http://www.geocities.jp/uktsukts/etc27.html)、ペリエ代理人などもつとめ、レーシングマネジャーとしてゼンノロブロイなどの遠征を取り仕切る(http://www.sponichi.co.jp/gamble/special/news_keiba05/news05horse08/KFullNormal20050818094.html)、そういった人らしい。国内セールの高額落札者として名前も出てくる。しかし、持ち馬は二頭。となると、藤沢師の代理人、藤沢師の馬主の代理人ということだろうか。となると、このジョージワシントンも、一歩間違えばピサノやフェラーリの冠で今頃NHKマイルカップやダービーといったところに名を連ねていたのかもしれない。あるいは、馬場適性から中京あたりで未勝利脱出を目指していたかもしれない。馬の運命もわからないものだ。 
 運命がわからないといえば、ケンタッキーダービー馬と同じ年に生まれ、同じ名を持った日本のバルバロを忘れてはいけない。こちらは今をときめく金子真人ホールディングスの持ち馬で、ダートではまだ先がありそうだ。先にG1を勝たれたのだから、今後どんなに活躍しても「II」付きになる馬(馬名保護の基準から、そうなんじゃないかな、と思うけど、ルールを確かめたわけじゃないです)。どこかで巡り会いがあれば面白いが。