何がおもしろいのかわからないけれど

 アメ公の笑いは単純な場合が多い。一方で、日本の最近のお笑い番組はどうだろう。いろいろとやり尽くされて、やり手も受け手も勝手にハードル高くなりすぎて、わけがわからなくなっている部分もあるように思われる。そんな中で、最近とくによくわからないことがあるのが、ダウンタウンの「ガキの使いやあらへんで!!」だ。上のNHKの後の後くらいに見たので、特にそう思ったのかもしれない。
 昨日の企画は、五月病でロケバスの中から出てこない浜田雅功を、たまたまロケ現場に通りかかった野口五郎が説得し、「私鉄沿線」を二人で熱唱するといったもの。なにがなんだかわからない。どこからこういう発想が出てきたのかわからない。どういう企画会議をして、こうなって、どうやって野口五郎に企画を説明したのだろう。まるで、元気があったころの深夜番組みたいな感じですらある。やりたいことやってんなぁ、と。
 しかも、この企画にも出てきていたのだが、この番組のDVDが馬鹿売れしているらしいのも事実なのだからしかたない。吉本興業過去最高の収益、とかいう記事にも、わざわざ紹介されていたくらいだ。もっとも、罰ゲームとかトークとか、あるいは根強いダウンタウンのファンとか、そのあたりの効果かもしれないが。
 というわけで、言うまでもなく俺も「ガキの使い」は好きで見ているわけだが、たまに「いったいこの人たちは何をしているんだろう」などと思うようなケースもあって、それもまた面白いのだが、まあ、なんだか不思議なところに行っちゃってるような気がしないでもないものも、面白いといえば面白いのかもしれず、ときにはまったくつまらないこともあるが、あるいはそれもひいき目かもしれないと思いつつも、まあ、なんだかよくわからない。