ワールドカップは終わってしまったのか

 俺は俺の贔屓するアルゼンチンが負けて「俺のワールドカップは終わった。」などと書いた(id:goldhead:20060701#p1)ものだが、一方で「せっかくだから最後までミーハー的に食いついてやろう」という思いもあった。もったいないから。が、やっぱりアルゼンチンが消えて、俺の火も消えてしまったのかもしれない。それが証拠に、かんじんの準決勝二試合を見ていないのだ。
 準決勝Aは日付を勘違いして見逃した。この確認不足も熱の下がり具合。そして、今朝のフランス×ポルトガル。これについては、きちんと把握して、携帯のアラームもセットして、それでもなおかつ見られなかった。いや、見なかった。
 まず、とにかく寝付けなかった。寝付けずにうだうだしていて、さらに悪いことに、上に書いた本を読み始めてしまった。これが失策。フランスつながりでちょうどいい、字を追えば眠くなるだろう、などという浅はかな目論見はくだけ、大満足の読了時は午前二時半。あと一時間ちょい、読書の余韻でなかなか寝られない。気づけばアラーム寸前。俺はそれを解除して、そのまま携帯のワンセグ放送を入れた。もう、両チームの選手が入場している。眠いような、眠くないような。いや、起きてテレビをつけたら、少なくともしばらくは見られた。が、俺はワンセグも切って、睡眠を選んだ。仕事もある。
 目が覚めたのが六時。早すぎる。時刻を確かめたついでにワンセグ。ハイライトの放送。小さく小さくフランス勝利の文字が読みとれる。俺は、特に見逃したくやしさもなく、あと一時間半の二度寝に入った。ああ、あまり悔しくなかった。
 というわけで、この試合に関しては、ワイドショーでジダンフィーゴという、この大会の二大濃ゆい人(失敬)同士のユニフォーム交換のシーンくらいしか知らない。うーん、もったいない、とは思う。思うけれど、モチベーションがあがってこない。不思議なものだな。アルゼンチンへの肩入れといっても、俺は別にブエノスアイレスで生まれたわけじゃない。ただ、何となくの肩入れに、どう説明していいかわからないが、俺にとっての素晴らしいサッカースタイル。それに強く思い入れたゆえの燃え尽きか。ただ、しかし、やはり大会の終わりは見届けなければいけない。三位決定戦と決勝戦はぜったいに見てやる。見てやるとも。