忌野清志郎の入院

http://www.nikkansports.com/entertainment/f-et-tp0-20060713-59878.html

 ミュージシャン忌野清志郎(55)が、喉頭(こうとう)がんのため入院し、公演などの予定をすべてキャンセルすることが分かった。13日、公式ホームページで発表、直筆メッセージを掲載した。

 忌野清志郎。俺がまだ小学校のころだったろうか、いや、中学生にはなっていたか、「昼間のパパは〜」の曲を聴いて、シングルを買った。そして、彼がRCサクセションというバンドをやっていたと知り、アルバム『カバーズ』(ASIN:B00005FDUD)を買った。俺は『カバーズ』をたいへん気に入り、その後にケースと歌詞カードがボロボロになったのが気になり、中古で買い直したほどである。『カバーズ』が発表当初に問題となった作品と知ったのは、ずっと後のことだった。反戦や反原発とかいうメッセージよりも、どこかで聞いたことのある名曲が、とてもすてきな日本語のロックになっている、その大きさ。俺の中での「ペインテドブラック」(だと馬の名前か「ペイント・イット・ブラック」)、「サン・トワ・マミー」(すげえ好き。なんかの映画に使われてたっけ)、そして「イマジン」すらこのバージョンだぜ、という具合。それからしばらくして、ソロのアルバム『メンフィス』を買った。これもけっこう好きだった。
 ……と、振り返ってみると、かなり変なつまみ食いという気もする。RCにしろ、もっと有名な曲がいっぱいあろうに、なぜか『カバーズ』だけで満足してしまっている。このあたり、よくわからない。だが、あの歌い方が嫌いという人もいるけれども、俺は好きなんだな。
 そして去年あたりから買い始めたテレビブロス、そこに清志郎の連載があった。連載の中身はというと、ほとんど自転車の事ばかり(高いの盗まれたって事件もあったっけ)。おまけに禁煙して体調がいいなどと書いていて、やたら健康的。なんだか少し意外に思ったもの。
 で、その連載も終わってしばらくたってこのニュース。喉頭癌の原因の100%がタバコとも思わないが、やはり連想してしまうのは仕方ない。歌手が、のどの癌。
 こないだは小橋建太。癌、増えているのか、公表するようになったか。前向きにとらえれば、検査で見つかりやすくなったか。俺が健康診断を受けた最後は十年以上前か。
 いや、まだそんな心配は早い、と思う。それとも俺は、長生きしたくなっているのか?