『パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト』

http://www.disney.co.jp/pirates/
 先週の土曜日に映画館で鑑賞しちゃいましたよ話題作。それで、このわたくしめが映画館へ足を運ぶのは今年の一月、ハリー・ポッターid:goldhead:20060110#p1)以来となるわけですが、今回もハリポタのときと同じく、前作知らずなわけでありました。それでそれで、映画行く前に、たまたま読んでいたのは下のような評だったわけ。
http://movie.maeda-y.com/movie/00767.htm

まず最初に断っておくと、前作の鑑賞は必須。

 こんなのを読んだら、さすがに前作観ておこうか、くらいの気にはなるのが普通でしょう。それでもって、もちろんわたくしもなったわけですけれど、いろいろのタイミングの重なりあいから無理だったというわけ。それでもって、前作を知っているはずの同行者から聞き出せたあらすじは「女の人がいて、海賊が来た」というミニマムなもの。あとは「みればわかる」の力強いお言葉。
 しかして、結果どうだったかというと、たしかにみればわかった、みたら楽しめた、のでありました。思いますに、まず、シリーズ初見というのは一つの強み。この映画の世界も登場人物も、なにもかも新鮮なわけで、それが魅力あるものなのだからグイグイ引き込まれていって飽きることもなく、作品の長さも感じない、いや、心で感じなくても体の方は感じちゃって、ちょっとお尻いたくなっちゃったんですが。
 そりゃまあ、前作観ていた方がいいには決まってる。観ていなくても、なんとなく想像付く前作とのつながりも多いわけですが、やっぱり知っていた方がいいに決まっている。見落としているのだっていろいろあるでしょう。でも、前作を観てなければ評価もできない代物なんかじゃなく、これはこれでいける。もしも、前作観ていないけど観に行くことになってしまった人も、絶対に悲観なんかしちゃいけない。そう思ったのでありました。あと、俺が映画館自体に慣れていないので、いい方にバイアスかかってます、もちろん。
 で、内容の方だけれど、いろいろ感心したり、しびれたり、うならされるところもあったけれど、二日も経つとあんまり覚えてないもんなのですよ、本当に。いや、それこそが映画の醍醐味とかいったら、映画館ろくに行かないくせにって話になるかもしれないけれど、DVDで観たりするのとはちがって、一過性感がより強いというか、スクリーンに行って帰ってくる感じがするようなわけです。
 いや、しかし、曖昧な感想ですが、ジョニー・デップはサイコーによかった、と。これはもう、なんつーか、いやはや、すごい魅力でした。そんでもって、あの、小物、というか、細かなところまで作り込まれている作品世界のね、こぎたないというか、きたないあたりまですばらしく、アクションシーンとかも、ようこんなの考え付くな、と、そして、考え付いてようやるわ、みたいな、串刺しとか。うー、あたまにモヤが。
 ま、わたくしそういうわけで、この映画は気に入りましたので、さかのぼって前作、もちろんいずれチェックするつもりであります。でも、映画が終わったあとに、前作を観ていたらしい人々が、それぞれに「あれって誰だったっけ?」「前作出てたっけ?」みたいな会話をしていたのがもれ聞こえてきましたので、しばらくはレンタルの棚から姿を消すことでありましょう。いや、アマゾンで見たら、えらく安い(ASIN:B000BKDRJK)から、買っちまおうって話かもしれないけれど。だけれども、未見のDVD買うかな。それはどうなんだろう、というか、だったら欲しいのはいくらでもあるし、そっちが先かとか思ってしまったりと、あまりこの作品とは関係ないけれど。