亀田興毅の前日検量をテレビで見た感想について

http://www.sanspo.com/fight/top/f200608/f2006080201.html
 亀田をとりまくものに関しては昨日書いた通り(id:goldhead:20060801#p4)なのですが、前日検量を見て「おや」と思ったことについて書きます。ボクシング素人の、あまりに率直すぎる第一感なのですが、「ガリガリじゃん」と。おまけになんか、パサパサしているようにも見える。むろん、いかにアンチの方でも練習量だけは否定していないようなので、彼の体が筋肉の固まりであることは確かでしょう。しかし、あまりにもガリパサという雰囲気。試合に向けて絞りきったボクサーというのはこういうものなのかもしれませんが。
 でも、もしも万が一調整失敗となると、フアン・ランダエタにも勝ち目は出てくるのでしょうか。いや、その前に、ガチなんでしょうか。うーん、しかし、さすがに世界チャンピオンでその疑問を差し挟むのは、いかに門外漢の勘ぐりといっても失礼でしょうか。でも、勝てそうな相手を選んで連れてきた印象はある。そのラインで考えましょう。それで、番狂わせがあるか。いや、その前に、亀田とランダエタの番付がよくわからない。知っての通り、一階級上と一階級下からのスライドでありますし。
 ……門外漢が「試合はどうなるのかなあ」と考えるにも、いろいろの前提がありすぎて実に大変です。げすの勘ぐりが勝手に極まってるだけではありますけれども、今の亀田はそういうところにいる。これは仕方ないか……。
 で、例えば、一階級落とした亀田に落とし穴が、みたいなことってあるんでしょうか。競馬にたとるならば、夏の降級戦に向けてきっちり調整してきたつもりだったが、季節もあって絞れ過ぎて、肝心のレースに行ったら引っかかって競馬にならなかった、みたいな。それで、昇級してきた馬が勢いで勝ちそうになってしまって、みたいな。勝ちそうになってしまって、「このままさらに上のクラスにあがったら頭打ちだ」と、騎手がゴール前で手綱を抑えてしまってさあ大変、みたいな。
 いや、大変へたくそなたとえです。競馬のクラスは実績差、ボクシングのクラスは体重差ですし、手綱を抑える理由も違ってくる。しかし、何かこう、ねえ。今から言うのもなんですが、スカっと亀田が勝ったところでスッキリはしないでしょう、私は。もしもこの試合でカタルシスを得られるとすれば、ランダエタの勝利のみ。あまりにか細い単勝馬券のようですが、私はそちらを買いたいのが本音です。
 ……いつの間にアンチっぽくなってしまったのだろう、私は。それほど、嫌いじゃあなかったはずだ。だいたい、ビッグマウスや暴れん坊が嫌いなわけでもない。うーん。
id:goldhead:20050909#p2

俺はボクシングなどよく知らない。知らないからこそ、この漫画に出てくるような三兄弟が、それぞれに活躍すりゃ面白そうだな、くらいに思う。それに、今いくら大口を叩こうが、リングでどつかれて負ける日が来たら、みんな失うのだ。

 この「リング」が信用ならないもの思えてきてしまったからかな。それを覆すくらいの試合、望むのは無理かなあ。いや、亀田が勝つにしても、苦しんだ末の勝利であれば、あるいは。