川崎大師でのこと その一

goldhead2006-08-09


 本堂の護摩壇をお坊さんたちが取り囲み、お護摩が始まりました。私はちょうどお賽銭を投じ、お祈りをしたばかりでした。偶然始まったお護摩、せっかくなので外から見学することにしました。中に自由に入れそうなのですが、お護摩の代金を払っていないので、入ってよいものかどうかわからなかりませんでした。
 声明(しょうみょう)が重なり合って響きます。法事などで耳にするお経とはまったく違う。私はそのことに驚きました。なんと音楽的、なんとアップテンポ。スタンバイしたらみんな声明フリークス1,2,3でバックビートピッチシフトボーイ全部持ってって。
 ときおり吹き付ける風がお護摩の炎を散らします。ハトがものすごい勢いでお堂に飛び込んできては去っていきます。その背後には、風鈴市の名残でしょうか、ずらりと並んだ風鈴がしゃらしゃらと音色を奏でます。私は、酷暑のことも忘れ、なんとも呆然としたものでした。