ディープインパクトがロンシャン競馬場で追い切りをしたこと

http://uk.sports.yahoo.com/13092006/4/impact-delights-connections.html
http://keiba.radionikkei.jp/news/20060913K11.html
 せっかくなので英語の記事を読んでみました。凱旋門賞はフランスじゃないかと言われるかもしれませんが、たかがドーバー海峡、たいした違いはありますまい。もちろん、日本語も読みました。で、気づいたことをいくつか。

  • こういう記事を読むたびに思いますが、向こうの文章というのは、主語を頻繁に変えて、それで情報量を増やしているのですね。この記事でも「The four-year-old」、「The son of Sunday Silence」……って二つだけでしたが、まあそういう言い回しは面白い。記事によっちゃ、もっとコロコロ変える。ただ、英検準二級の身としては、主語を正しく追えない危険性はあるわけですが。
  • 日本では「ディープ」と略されますが、向こうでは「インパクト」を取るようですね。より名詞的ということでしょうか。
  • 「心配なのは武豊自身です(笑)」は「The only worry is the jockey himself! 」と訳されていますね。でも、テレビでは「心配なのは騎手です」だったかな。こういう自虐的なジョーク、ヨーロッパでもおきまりなんでしょうか。案外言ってそうな気がしますが。
  • Deep Impact is twice as good as El Condor Pasa.」おや、この文言、ラジオNIKKEIの方では削られてるぞ。「JRAパリ駐在員事務所発 報道室発表」の配慮でしょうか。それともあれか、ちょっとした翻訳上の行き違いかなにかでしょうか。武豊は日本語で会見してましたから。
  • 「Ikee」ってなんか「サキー」みたいですね、「Sakhee」。ちゃんと「イケエ」って発音してもらってるんでしょうか。テイク・ユタカ。

 えーと、なんだかわかりませんが、まあ盛り上がってきたということで。
※追記:ちゃんとJRAのサイトに会見の動画がありましたね(http://ensei.boxerblog.com/deepimpact/2006/09/post_7c71.html)。でも、編集されてるからエルコンドルパサーのくだりはわからない。うーん、しかし、池江泰郎調教師は実直な人柄が感じられるな。この真摯な姿に、欧州のホースマンたちも少しは感じ入ってくれないものだろうか。
 ……率直に言って、かなりきっついと思うんですよ、日本人に対して。こっちからすれば憧れのヨーロッパ競馬挑戦でも、向こうにしてみたら「黄色い猿がキャッキャッうるさい」くらいのものかもしれない。いや、言い過ぎです。しかし、そのくらいの包囲網、そのくらいの当たりのきつさは覚悟しておいていいかもしれない。国や人種抜きでも、もともときっついのが海外競馬だもの。まあ、私はオークスライデンリーダーが先行したのは、これと似たような背景があったからだといまだに思っているような人間なんで、考えすぎかもしれませんが。