亀田興毅リターンズ

http://www.sponichi.co.jp/battle/news/2006/10/11/01.html

興毅は胃がんで闘病生活を送る茨城県在住の小学3年の少年との交流を打ち明け、少年のためにもランダエタを叩きつぶすことを宣言した。

 偽らざる自分の気持ちを一言であらわせば「この手があったか!」。いや、驚くべきほどのことでもないかもしれない。ベーブ・ルース以来かどうかは知らないが、美談の典型である「病気の少年とスポーツ選手」。これを出してくるなんてのは、あまりにも予想できる話だったかもしれない。しかし、俺は思いつかなかった。病気の子供は錦の御旗、「ファイトマネーは『さくらちゃんを救う会』(id:goldhead:20060928#p3)に募金するで」とか言えば、さらに人気は沸騰、NHKディープインパクト並みの特集を組んでくれるかもしれない。
 ……俺は病気の子供に無遠慮すぎるだろうか? しかし、彼にとっての興毅と俺にとっての興毅、彼や彼女にとっての興毅それぞればらばらなのが世の中というもの。すべてを一色に塗りつぶせる何かなど存在しやしない。まあ、とにかく興毅がリングで結果を出せばいいだけのこと。「約1センチ程度の引っかいたような赤い線となってかすかに残っているだけ」の傷で仮病説を一蹴したように、ファン・ランダエタをボクシングで一蹴すれば誰も文句は言わないぜ(完全にたとえが誤っている)!