ちゃんぽんとソースを巡る問題のこと

 先日書いた(id:goldhead:20061002#p5)とおり、最近生ラーメンに目覚めた俺が次に目をつけたのは長崎ちゃんぽん二食入り、先の調理法を人に話すと「それはちゃんぽんの作り方だね」と言われたのがきっかけという具合で、一応作り方に目を通して最後の最後に驚愕したのは「お好みでソース、コショーなどをおかけください」というような示唆で、「ちゃんぽんにソース」というソースはどこにあるのか母さん、俺は驚いた、それが本場のスタンダードなのか。この驚きを前に、「ちゃんぽんにソース」未知の人間二種類に分けてしまえば、「そんな食べ方信じられない」と拒否するか、「いっちょためしてみるか」であろうか、紛れもなく俺は後者であり、物心つき、思春期すぎ、「カレーライスにソースをかける文化」を知った後に、カレーにソースをかけることいとわず、すすんでやるようになったという過去もある。しかして完成した具だくさん(豚肉、冷凍小エビ・イカ、かまぼこ、キクラゲ、キャベツ、にんじん……このために用意したのはかまぼことキクラゲのみで、あとはお好み焼き用ストックである)のちゃんぽん、一口二口すすり堪能したのち、ブルドック中濃ソースをひとたらし、ふたたらし、おそるおそるかけ、口にして案外なんの抵抗もなく、かえってスープにコクとしまりが出たように思い、さすが、本場の企業(http://www.ogawaya-jp.com/top.html)の作る商品の説明に誤りはないと心服する。
 が、「ちゃんぽんにソース」で検索して二年ほど前のこんなものが出てきて驚いた。
http://www.toho.co.jp/tv.html

この度、当社テレビ部が制作し、本年1月24日(土)21時〜23時にテレビ朝日系にて放送されました「土曜ワイド劇場 お祭り弁護士・澤田吾朗4」におきまして、劇中に登場したちゃんぽんの食し方(ソースをちゃんぽんにかける)に関し、そのような食事方法はおかしいという旨のご指摘を頂きました。

 このご指摘の主があとに出てくる「四海樓」(http://www.deuxplus.com/)ならば、「ウチの店にソースは置いていない」というイカリはもっともだが、ブルドックのように牙を剥いたのは謝罪の対象となっている視聴者だった可能性もあり、抗議が店のみだったとしても「ソースは許せない」というこだわりの問題にまでなっており、本場のスタンダードではないのかという疑問ももたげてくるが、いろいろのページを検索結果上で眺める限り、やはりこの風習はあるようだと結論づけられたようで、今後も俺は風変わりな食通気取りでちゃんぽんにソースをかけつづけようと心に決めたが、あいにく我が部屋には推奨されるところのウスターソースが存在しないのが多少残念である。